メック株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。同社は、電子基板向け薬品の製造・販売を手がけている企業で、EV化やIoT化の進展に伴い需要が高まっています。売上高は前年同期比57.5%増の43億54百万円と大幅に増収となり、営業利益は前年同期比523.7%増の10億53百万円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: メック株式会社
証券コード: 49710
決算期: 12月
メック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
メック株式会社は12月決算の企業で、第1四半期は1月1日から3月31日までの期間となります。今回の発表は2024年1月1日から3月31日までの第1四半期決算の報告です。
主な事業
メック株式会社は、電子基板向けの各種薬品を製造・販売する企業です。主力製品には半導体パッケージ基板向けの「CZシリーズ」、ディスプレイ基板向けの「EXEシリーズ」、多層基板向けの「V-Bondシリーズ」などがあります。これらの製品は電子機器の高性能化・高密度化に伴う需要拡大を背景に、堅調な推移を見せています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は売上高43億54百万円、営業利益10億53百万円と大幅な増収増益となりました。特に営業利益は前年同期比で523.7%もの大幅な増加となっています。売上高営業利益率は24.2%と高水準を維持しており、同社の高い収益性が窺えます。
売上・利益の推移
2024年第1四半期の売上高は前年同期比57.5%増の43億54百万円、営業利益は前年同期比523.7%増の10億53百万円と大幅な増収増益となりました。新型コロナ禍の影響から回復し、旺盛な需要に支えられて増収となっているようです。利益面でも、生産効率の改善などにより大幅な増益を達成しました。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表をみると、資産は前期末比11億23百万円増加の297億89百万円となっています。負債は554百万円増加の44億42百万円、純資産は569百万円増加の253億46百万円となっています。
資産の部
流動資産は178億92百万円で、前期末比10億08百万円の増加です。現金及び預金の増加などが主な要因です。固定資産は118億96百万円で、前期末比115百万円の増加となりました。
負債の部
流動負債は35億48百万円で、前期末比675百万円の増加、固定負債は8億94百万円で、前期末比121百万円の減少となりました。支払債務や未払法人税等の増加などが主な要因です。
純資産の部
純資産は253億46百万円で、前期末比569百万円の増加となりました。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加などによるものです。自己資本比率は85.1%と高水準を維持しています。
ROAとROE
2024年第1四半期の業績をみると、ROA(総資産利益率)は4.5%、ROE(自己資本利益率)は14.0%となっています。前年同期と比べROAは1.4ポイント、ROEは9.7ポイントそれぞれ大幅に改善しています。収益力の向上とともに、資産効率の改善も進んでいる様子がうかがえます。
キャッシュフロー
第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、前年同期と比べ現金及び預金が大幅に増加していることから、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅な黒字になっていると考えられます。設備投資などの財務活動を賄える良好な財務体質が維持されていると言えるでしょう。
配当の支払額
2024年2月14日開催の取締役会において、1株当たり25円の期末配当を実施することが決議されました。前期と同額の配当水準を維持しており、業績の伸長に伴い増配となることが期待されます。
今後の展望
電子基板需要の回復基調や、EV化やIoT化の進展に伴う高密度基板への需要拡大が同社の業績を下支えしています。今後も高付加価値製品の開発や生産効率の向上などにより、持続的な成長と収益性の高い企業体質の維持が期待されます。
編集部のまとめ
メック株式会社の2024年第1四半期決算は大幅な増収増益となりました。電子基板需要の回復と、EV化やIoT化に伴う高密度基板需要の増加を取り込んで好業績を達成しています。今後も中長期的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
メック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社は12月決算の企業で、今回は2024年1月1日から3月31日までの第1四半期決算の報告でした。業績は大幅な増収増益となり、収益性の高さが窺えます。配当は1株25円と前期並みの水準を維持しており、今後の増配が期待されます。財務体質も健全で、今後の成長が期待される企業だと言えるでしょう。