株式会社JCUの決算が発表されました! この企業は、優れた化学製品やプラズマ処理装置を手掛ける中堅メーカーです。業績は前期に比べ減少したものの、財務体質は健全で着実な成長を遂げています。今後も期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社JCU
証券コード: E01065
決算期: 3月期
株式会社JCUの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社JCUの決算期は3月期です。 4月1日から翌年3月31日までの1年間の業績を取りまとめ、2月に四半期報告書を、5月に有価証券報告書を公表しています。
主な事業
株式会社JCUは、電子材料分野と自動車部品分野を中心に、高機能な化学製品やプラズマ処理装置の製造・販売を行っています。電子基板やデバイスの表面処理に使う薬品を提供するほか、自動車部品の塗装や洗浄に活用される製品も手掛けています。グローバルに事業を展開しており、特に中国や台湾、韓国などアジア市場での事業拡大に力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当四半期の連結売上高は17,212百万円と前年同期比で16.9%減少しました。一方で、営業利益は5,384百万円、経常利益は5,631百万円と、いずれも前年を下回りました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,746百万円と、27.3%の減少となりました。利益率では、営業利益率が31.3%、経常利益率が32.7%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社JCUは、過去数期にわたり高い収益性を示してきました。2022年3月期には連結売上高が27,137百万円、経常利益が9,369百万円を記録するなど、着実な業容拡大を遂げてきました。しかし、足元では世界的な景気減速の影響を受け、売上・利益とも前年同期を下回る結果となりました。今後の経済環境次第では、再び高収益体質に回帰できると期待されています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社JCUの当四半期末の連結総資産は46,888百万円となりました。前期末比で1,986百万円の増加です。流動資産は38,123百万円、固定資産は8,765百万円となっています。一方、負債合計は6,006百万円で、前期末比1,032百万円の減少となりました。純資産は40,881百万円と、3,019百万円増加しています。
資産の部
株式会社JCUの当四半期末の資産は、前期末に比べて1,986百万円増加しました。流動資産は主に現金及び預金、売掛金の増加により1,477百万円増加し、固定資産は主に工具・器具備品、建設仮勘定の増加により509百万円増加しています。
負債の部
負債合計は前期末に比べ1,032百万円減少しました。流動負債は支払手形や未払法人税などの減少により1,072百万円減少し、固定負債はわずかに39百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は前期末比3,019百万円増加の40,881百万円となりました。これは主に利益剰余金と為替換算調整勘定の増加によるものです。自己資本比率は87.2%と非常に高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社JCUのROA(総資産利益率)は11.6%、ROE(自己資本利益率)は8.9%となっています。いずれも前年同期に比べ低下しているものの、依然として高い水準にあります。これは、同社の強固な収益力と健全な財務体質を示しています。今後も持続的な成長と高い収益性の維持が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社JCUのキャッシュフローは概して良好な状況にあります。営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ減少したものの依然として黒字を維持しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。この結果、手元流動性は安定的に推移しており、今後の事業展開に活用できる潤沢な資金を確保できています。
配当の支払額
株式会社JCUは、株主への利益還元に積極的に取り組んでいます。当期は1株当たり68円の配当を行う予定で、前期から5円の増配となっています。配当性向は約46%となっています。今後も安定配当の継続と適切な内部留保の確保を通じて、株主還元と企業価値向上の両立を目指す方針です。
今後の展望
株式会社JCUは、引き続き電子材料分野と自動車部品分野を成長の柱と位置付けています。電子デバイス向けの製品では、市場環境の改善に合わせて需要回復が期待されます。一方、自動車部品向けでは、半導体不足の影響が和らぐなか、製品の高付加価値化に注力していきます。さらに、新規分野への挑戦と海外市場での事業拡大にも力を入れ、持続的な成長を目指す構えです。
編集部のまとめ
株式会社JCUは、電子材料や自動車部品向けの高機能な化学製品やプラズマ装置の製造・販売を手掛ける中堅企業です。足元では景気減速の影響を受けて業績は低迷したものの、依然として高水準の収益性を維持しています。健全な財務基盤に支えられ、今後も着実な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社JCUの決算日や配当についてまとめました。
株式会社JCUの決算期は3月期で、2月に四半期報告書、5月に有価証券報告書を公表しています。また、同社は株主還元に積極的で、1株当たり68円の配当を実施する予定です。高い収益性と健全な財務基盤を背景に、今後も安定配当の継続が期待されます。