東洋ドライルーブ株式会社の2023年12月期第2四半期決算報告が発表されました。自動車や光学機器、電子部品業界からの受注が大幅に増加し、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに前年同期に比べて大幅な増加となりました。成長市場での需要の高まりに対応できた結果、収益も大きく改善しています。
企業情報
企業名: 東洋ドライルーブ株式会社
証券コード: E01068
決算期: 6月決算
東洋ドライルーブ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東洋ドライルーブ株式会社は6月決算の企業で、第2四半期連結累計期間は2023年7月1日~2023年12月31日となります。
主な事業
東洋ドライルーブ株式会社は、自動車部品や光学機器、電子部品向けの精密金属部品の製造・販売を行っている企業です。特に、自動車用の回転部品や電子機器の筺体に使われる金属部品の製造が得意分野となっています。長年培ってきた技術力と生産設備を活かし、幅広い顧客ニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,354百万円(前年同期比25.4%増)、営業利益375百万円(前年同期比158.2%増)と大幅な増収増益となりました。自動車業界やデジタル機器業界からの需要が好調に推移し、増収効果と製造コストの抑制により、営業利益率は15.9%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
東洋ドライルーブ株式会社は、新型コロナウイルス感染症の影響で2022年度は低迷しましたが、2023年度第2四半期には売上高、営業利益ともに大幅に回復しました。半導体不足の改善や自動車生産の増加を背景に、主要取引先からの受注が大きく増加したことが業績改善の要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
東洋ドライルーブ株式会社の四半期連結貸借対照表は、資産総額が11,640百万円、負債総額が2,354百万円、自己資本が9,286百万円と健全な財務状況を示しています。設備投資を積極的に行っており、有形固定資産が大きく増加しているのが特徴です。
資産の部
東洋ドライルーブ株式会社の資産の部では、現金及び預金が4,462百万円、有形固定資産が3,602百万円となっています。生産設備の増強や投資有価証券の取得などで資産が大きく積み上がっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が219百万円、長短借入金が682百万円と安定した財務体質を維持しています。短期借入金と長期借入金のバランスが良く、金融負担も抑えられています。
純資産の部
純資産の部は、9,286百万円と高水準を維持しています。利益剰余金が7,874百万円と積み上がっており、自己資本比率は79.7%と極めて健全な状態にあります。
ROAとROE
東洋ドライルーブ株式会社のROA(総資産利益率)は4.0%、ROE(自己資本利益率)は8.1%となっています。前年同期に比べると大幅に改善しており、収益性の向上と財務の健全性が伺えます。今後の更なる成長に期待が高まっています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが765百万円の収入となりました。一方で、有形固定資産の取得などの投資活動によるキャッシュ・フローが650百万円の支出となっています。財務活動でも67百万円の支出があり、現金及び現金同等物の残高は4,036百万円となっています。
配当の支払額
東洋ドライルーブ株式会社は、第2四半期末に1株当たり27円の中間配当を実施しています。前年同期比4円増の配当となり、業績の好調さが反映されています。株主還元にも注力しており、今後の更なる配当増加が期待されます。
今後の展望
東洋ドライルーブ株式会社は、自動車関連や光学機器、電子部品市場での成長が続くと見込んでおり、今後も需要の高まりに対応した生産体制の強化に取り組んでいきます。既存顧客への販売拡大に加え、新規顧客の開拓にも注力し、中長期的な売上と利益の成長を目指していきます。今後の企業成長に大いに期待できそうです。
編集部のまとめ
東洋ドライルーブ株式会社の2023年12月期第2四半期決算は、自動車や光学機器、電子部品業界からの受注が好調に推移し、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。高収益体質への転換が進んでおり、今後の成長にも期待が持てる内容でした。健全な財務基盤と株主還元の充実も評価できる決算報告となっています。
東洋ドライルーブ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東洋ドライルーブ株式会社は6月決算の企業で、第2四半期の決算期間は2023年7月1日~12月31日でした。2023年12月期第2四半期は増収増益となり、1株当たり27円の中間配当を実施しました。自動車や電子機器業界の需要増加に支えられ、今後も安定した成長が期待できる企業といえそうです。