株式会社リプロセルは、最先端のiPS細胞技術を活かした事業を展開しています。研究支援事業では、顧客となる大学や製薬企業に研究用製品やサービスを提供しています。一方で、再生医療分野では、独自の技術を活用した新薬開発や、製品の受託製造などにも取り組んでいます。
企業情報
企業名: 株式会社リプロセル
証券コード: E27585
決算期: 3月期
株式会社リプロセルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社リプロセルの決算日は3月31日です。3月1日から翌年3月31日までの1年間が事業年度となっており、第3四半期は10月1日から12月31日までの期間になります。
主な事業
株式会社リプロセルの主な事業は、iPS細胞を活用した「研究支援事業」と「メディカル事業」の2つです。
研究支援事業では、大学や製薬企業に対して、iPS細胞を使った研究用製品の販売やサービスを提供しています。一方、メディカル事業では、再生医療分野でのiPS細胞の活用に取り組んでおり、独自の技術を活かしたiPS細胞製品の開発や受託製造を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,777百万円、経常利益が58百万円と、前年同期に比べてそれぞれ20.1%減、黒字転換となりました。これにより、営業利益率は3.3%となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2,953百万円から1,777百万円に減少しているものの、前年同期の36百万円の経常損失から今期は58百万円の経常利益に改善しています。これは研究支援事業を中心に収益性が向上したことが主因です。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、資産合計が8,360百万円、負債合計が627百万円、純資産合計が7,733百万円となっています。財務基盤は引き続き安定しており、自己資本比率は92.4%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,351百万円、有価証券が4,004百万円と流動性が高く、総資産の88.9%を占める状況です。固定資産は1,147百万円で、主な内訳は投資有価証券の960百万円となっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が119百万円、未払金が59百万円など、流動負債が580百万円となっています。固定負債は47百万円と小さく、財務体質は健全です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2,024百万円、資本剰余金が6,082百万円、利益剰余金が△467百万円となっています。自己資本比率は92.4%と非常に高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は0.7%、ROE(自己資本利益率)は0.6%となっています。前年同期と比べると大幅に改善しており、収益性の向上が進んでいることが分かります。これは、研究支援事業の好調な推移により経常利益が黒字化したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが108百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは461百万円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは788百万円のプラスとなっています。
配当の支払額
当期における配当の支払額については、現時点では未定となっています。株主還元については、今後の業績や財務状況を踏まえながら、検討していくとしています。
今後の展望
今後の事業展開としては、研究支援事業における既存製品の拡販や、新製品・新サービスの投入を予定しています。また、再生医療分野における新薬開発の進捗や事業化の加速に注力していく方針です。これらの取り組みにより、持続的な成長と収益力の向上を目指してまいります。
編集部のまとめ
株式会社リプロセルは、iPS細胞関連技術を強みとする企業で、研究支援事業とメディカル事業の2つの柱で事業を展開しています。当第3四半期は、研究支援事業が好調に推移したことで業績が大幅に改善し、収益性の向上にもつながっています。今後は、再生医療分野でのさらなる成長も期待できそうです。株主還元については、まだ未定ながら、今後の業績に合わせて検討されるものと思われます。
株式会社リプロセルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社リプロセルの決算日は3月31日で、第3四半期は10月1日から12月31日までの期間となります。また、当期の配当については未定ですが、今後の業績次第で検討されるものと思われます。株主還元については今後の動向に注目が集まるところです。