北興化学工業は農薬やファインケミカル製品の開発・製造・販売を手がけるメーカーです。2023年12月1日から2024年2月29日までの第1四半期の決算報告を発表しました。売上高は14,409百万円と前年同期比で1.5%の増収となりました。利益面では、営業利益が1,801百万円と前年同期比で22.6%減少しましたが、経常利益は2,008百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,318百万円となりました。
企業情報
企業名: 北興化学工業株式会社
証券コード: E01001
決算期: 11月期
北興化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北興化学工業の決算日は11月30日です。第1四半期の決算期間は2023年12月1日から2024年2月29日までとなっています。
主な事業
北興化学工業は、農薬事業とファインケミカル事業を中心に事業を展開しています。農薬事業では、除草剤や殺虫剤などの製品を開発・販売しています。一方、ファインケミカル事業では、電子材料や樹脂等の化学製品を手がけています。さらに繊維資材事業も営んでいます。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績は、売上高が14,409百万円と前年同期比で1.5%の増収、営業利益は1,801百万円と22.6%の減益となりました。利益率でみると、営業利益率は12.5%となっています。コスト増などの影響を受けた一方で、農薬事業の堅調な販売が全体の業績を下支えしました。
売上・利益の推移
直近の通期業績(2022年11月期)では、売上高が45,227百万円、経常利益が5,474百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が3,724百万円となっています。過去数年の業績を見ると、徐々に売上高と利益が増加してきており、安定した経営基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月末時点の連結貸借対照表では、資産合計が79,774百万円となっています。前期末から12,295百万円増加しました。主な増加要因は、受取手形・売掛金や投資有価証券の増加です。一方、負債合計は25,878百万円で、前期末から5,169百万円増加しました。支払手形・買掛金の増加が主な要因です。
資産の部
資産の部では、流動資産が41,486百万円と前期末から3,761百万円増加しました。現金・預金は減少しましたが、受取手形・売掛金が大幅に増加しています。固定資産は38,289百万円と前期末から8,534百万円増加しました。有形固定資産は微減しましたが、投資有価証券が大幅に増加しました。
負債の部
負債の部では、流動負債が15,046百万円と前期末から2,480百万円増加しました。支払手形・買掛金が増加しています。固定負債は10,832百万円と前期末から2,689百万円増加しました。退職給付に係る負債の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部は、53,896百万円と前期末から7,126百万円増加しました。その他有価証券評価差額金の増加が主な要因です。この結果、自己資本比率は67.6%となっています。
ROAとROE
直近の通期(2022年11月期)では、ROA(総資産経常利益率)は8.1%、ROE(自己資本当期純利益率)は8.0%となっています。ROAは一定水準を維持しており、ROEも健全な水準にあると言えます。今後も着実な業績拡大と収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
2022年11月期のキャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが4,670百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3,925百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,613百万円の支出となっています。全体としてキャッシュポジションは改善傾向にあり、今後の事業展開に活用できる水準を確保できています。
配当の支払額
2022年11月期の年間配当金は1株当たり24円でした。第1四半期では1株当たり12円の配当を支払っています。業績の回復に伴い、株主への利益還元を行っている様子が分かります。
今後の展望
北興化学工業は、2024年度を初年度とする第2次3カ年経営計画(2nd Stage)に取り組んでいます。生産能力の向上や収益性の改善に継続して取り組むとともに、新たな成長分野の開拓にも注力する方針です。持続的な成長と企業価値の向上に向けて、今後の動向に期待が高まっています。
編集部のまとめ
北興化学工業は、堅調な業績を背景に株主への利益還元も行っています。生産能力の強化やコスト削減といった基盤づくりと、新分野への展開による成長戦略の両面に注力しており、中長期的な企業価値の向上が期待されます。今後の業績動向や成長シナリオに注目が集まっています。
北興化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北興化学工業の決算日は11月30日で、第1四半期の決算期間は2023年12月1日から2024年2月29日までとなっています。直近では、2022年11月期の年間配当金が1株当たり24円、第1四半期では1株当たり12円の配当を支払っています。今後も着実な業績拡大と収益性の向上が期待されます。