ユシロ化学工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比15.8%増の396億円と大幅に伸長しています。利益面でも経常利益は同246.8%増の38億円と大幅な増益となりました。主力の金属加工油剤関連事業が好調に推移したことで、業績は大幅に向上しています。
企業情報
企業名: ユシロ化学工業株式会社
証券コード: 50130
決算期: 2023年3月期
ユシロ化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ユシロ化学工業株式会社の決算期は3月期です。第3四半期連結会計期間は2023年10月1日から12月31日までとなっています。
主な事業
ユシロ化学工業株式会社は、金属加工油剤や金属処理剤、金属加工機械などの製造・販売を行う「金属加工油剤関連事業」と、ビルメンテナンス用品の製造・販売を行う「ビルメンテナンス関連事業」の2つの事業を展開しています。特に金属加工油剤関連事業が全体の売上の約97%を占める主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
ユシロ化学工業株式会社の2023年12月期第3四半期の連結業績は、売上高が396億円と前年同期比15.8%増加しました。利益面では、経常利益が38億円と同246.8%増と大幅に増益となりました。この結果、経常利益率は9.7%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
ユシロ化学工業株式会社の売上高は、前期から同期比で15.8%増と大きく伸長しました。特に北米地区を中心に好調な販売が続いています。利益面でも、経常利益は同246.8%増と大幅な増益となり、業績は力強く回復しつつあります。
四半期連結貸借対照表について
ユシロ化学工業株式会社の2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表は、総資産が629億円と前期末比67億円増加しています。これは主に「現金及び預金」や「受取手形及び売掛金」が増加したことによるものです。一方、負債は198億円と前期末比6億円増加、純資産は430億円と同60億円増加しています。
資産の部
主な資産の増加要因は、「現金及び預金」が38億円、「受取手形及び売掛金」が15億円増加したことです。また、「投資有価証券」も8億円増加しました。これらにより、総資産は前期末から67億円増加しています。
負債の部
主な負債の増加は、「支払手形及び買掛金」が9億円、「繰延税金負債」が4億円増加したことです。一方で、「長期借入金」が6億円減少しています。
純資産の部
純資産は、「利益剰余金」が24億円、「為替換算調整勘定」が27億円増加したことで、前期末から60億円増加しました。これにより、自己資本比率は64.3%となりました。
ROAとROE
ユシロ化学工業株式会社のROAは前期の1.8%から2.5%に上昇し、ROEも前期の2.4%から6.9%に大きく改善しています。これは、営業利益率の向上や資産効率の改善などによって収益性が高まったことが主な要因です。今後も収益力の強化に取り組み、さらなる利益成長が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期の連結キャッシュ・フローは開示されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが11億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが8億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが3億円のマイナスとなっています。収支バランスが良好に保たれており、今後も安定したキャッシュ・フローが見込まれます。
配当の支払額
ユシロ化学工業株式会社は、2023年3月期の年間配当金は30円、第2四半期末配当金は1株当たり20円を支払いました。今後も安定した配当を行うことが期待されています。
今後の展望
ユシロ化学工業株式会社は、2024年3月期の業績予想を上方修正しています。売上高は518億円、営業利益は52億円、経常利益は47億円を見込んでいます。設備投資や研究開発などに注力し、さらなる成長と企業価値の向上に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
ユシロ化学工業株式会社は、売上高や利益が大幅に増加するなど業績が好調に推移しています。特に北米地区の販売が好調に推移し、収益力の向上につながっています。今後も、金属加工油剤関連事業を中心に、グローバル展開を加速させ、収益基盤を強化していくことが期待されます。
ユシロ化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ユシロ化学工業株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなっています。配当については、2023年3月期は年間30円の配当を実施しており、今後も安定的な配当が期待できそうです。