株式会社トリプルアイズの2024年5月期第3四半期決算が発表されました。売上高は3,033,638千円と前年同期比で74.8%の大幅増加となり、経常利益は49,416千円と黒字に転換するなど、好調な業績を収めています。
企業情報
企業名: 株式会社トリプルアイズ
証券コード: E37458
決算期: 8月
株式会社トリプルアイズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社トリプルアイズの決算日は8月31日です。第3四半期決算は2024年5月31日が基準日となっています。
主な事業
株式会社トリプルアイズは、AIソリューション事業とGPUサーバー事業を展開しています。AIソリューション事業では、AI、IoT、DXに関する開発サービスや、自社開発のAIプラットフォーム「AIZE」を提供しています。GPUサーバー事業では、子会社の株式会社ゼロフィールドが、暗号資産のマイニングマシンの販売やデータセンター事業を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,033,638千円、営業利益19,714千円、経常利益49,416千円と、前年同期と比べて大幅に増加しています。利益率も改善傾向にあり、今後の成長が期待できます。
売上・利益の推移
株式会社トリプルアイズは、2023年9月期から2024年5月期の第3四半期までの業績を公表しています。売上高は前年同期比で74.8%増加し、経常利益も前年同期の経常損失から大幅に改善しました。GPUサーバー事業の連結子会社化や、AIソリューション事業の好調な受注が寄与した結果です。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は4,307,781千円と前期末から大幅に増加しています。これは主に、株式会社ゼロフィールドの子会社化により、固定資産が増加したことによるものです。一方、負債も3,625,040千円と増加しており、財務の健全性には注意が必要です。
資産の部
2024年5月31日時点の資産は4,307,781千円と前期末から2,005,134千円増加しました。主な増加要因は、子会社化により商品及び製品が461,532千円、のれんが560,999千円、顧客関連資産が276,681千円それぞれ増加したことです。
負債の部
2024年5月31日時点の負債は3,625,040千円と前期末から1,654,539千円増加しました。主な増加要因は、子会社化により契約負債が700,355千円、短期借入金が253,597千円、長期借入金が191,014千円それぞれ増加したことです。
純資産の部
2024年5月31日時点の純資産は682,740千円と前期末から350,595千円増加しました。これは主に、株式の第三者割当増資と減資により資本金が減少し、資本剰余金が増加したためです。
ROAとROE
株式会社トリプルアイズのROAは前期末の14.4%から当第3四半期末は15.8%に改善しました。これは、資産効率の向上と収益性の改善により、総資産に占める利益の割合が高まったためです。一方、ROEは前期末の49.2%から当第3四半期末は14.4%に低下しています。これは、純資産が増加したものの利益水準に対する純資産の割合が低下したことによるものです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、株式会社ゼロフィールドの子会社化に伴う設備投資や運転資金需要の増加により、営業キャッシュ・フロー、投資キャッシュ・フローともに悪化した可能性があります。今後の資金繰りには注意が必要です。
配当の支払額
株式会社トリプルアイズは当第3四半期連結累計期間において、配当を行っていません。今後の業績動向を見ながら、株主還元策を検討していくものと思われます。
今後の展望
株式会社トリプルアイズは、AIソリューション事業とGPUサーバー事業のシナジーを活かし、生成AI時代におけるAI開発力とコンピューティングパワーを兼ね備えた企業を目指しています。AI導入による設計業務の効率化や、データセンター事業の拡大など、今後の成長が期待されます。また、2024年7月1日に株式会社BEXを子会社化するなど、M&Aを通じた事業基盤の強化にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社トリプルアイズは、AIとGPUサーバーを柱とする事業ポートフォリオを持ち、前年同期比74.8%の大幅な売上増と経常利益の黒字化を果たすなど、順調に業績を伸ばしています。資産規模の拡大に伴い財務の健全性に一定の課題はありますが、M&Aを通じた事業基盤の強化や、AIとデータセンター事業のシナジー効果により、今後の更なる成長が期待されます。
株式会社トリプルアイズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社トリプルアイズの決算日は8月31日です。第3四半期決算は2024年5月31日が基準日となっています。当第3四半期連結累計期間は、売上高の大幅増加と経常利益の黒字化を実現し、株主還元については検討中です。今後の成長に期待が高まっています。