AnyMind Group株式会社の最新の決算が発表されました。売上収益、利益ともに大幅に増加しており、同社の事業の堅調な成長が確認できます。アジアを中心とした展開が奏功し、需要の回復や新規事業の立ち上がりなどが業績の伸びに貢献したようです。今後も同社のプラットフォーム強化に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: AnyMind Group株式会社
証券コード: E37466
決算期: 12月
AnyMind Group株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
AnyMind Group株式会社の決算日は12月31日です。決算発表は翌年5月中旬に行われます。
主な事業
AnyMind Group株式会社は、「Make Every Business Borderless」というミッションのもと、ブランド構築、生産管理、メディア運営、ECサイト構築・運営、マーケティング、物流管理などのソリューションをワンストップで提供するプラットフォームを展開しています。アジア・中東を中心に世界15ヵ国・地域で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の売上収益は10,515百万円と前年同期比で60.2%増と大幅に増加しました。利益面でも、営業利益が356百万円と前年同期の営業損失から大幅に改善しています。これにより、売上総利益率は36.8%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去数期の業績推移を見ると、売上収益は2023年12月期に33,460百万円と大幅に伸長しています。また、営業利益も2023年12月期に747百万円と改善基調にあります。同社の主要事業であるマーケティングプラットフォーム、パートナーグロースプラットフォーム、D2Cプラットフォームすべてが好調に推移していることが業績拡大の背景にあります。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期連結会計期間末の総資産は27,702百万円と前期末比で4,446百万円増加しました。これは主に、借入金の増加と売上収益の強い成長に伴い営業債権が684百万円増加したことや、日本オフィスの増床に伴う使用権資産が347百万円増加したことから、現金及び現金同等物が3,051百万円増加したことによるものです。
負債の部
負債は13,499百万円と前期末比で3,848百万円増加しました。これは主に、借入金が2,984百万円増加したこと、売上収益の季節変動により営業債務及びその他の債務が643百万円増加したことや、日本オフィスの増床によりリース負債が328百万円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産は14,202百万円と前期末比で597百万円増加しました。これは主に、在外営業活動体の換算差額の増加等によりその他の資本の構成要素が354百万円増加したこと、および親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により利益剰余金が230百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
AnyMind Group株式会社のROAは2.3%、ROEは5.1%となっています。前期と比べROAは改善しているものの、ROEはやや低下しています。これは利益率の改善があるものの、資産効率はまだ十分ではないことを示しています。今後は、資産の効率的な運用による収益性の向上が課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが439百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが231百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが2,795百万円の収入となりました。全体としては、現金及び現金同等物が3,051百万円増加しています。営業活動の収支が改善し、借入金の増加も寄与したことで現金が大幅に増加しています。
配当の支払額
AnyMind Group株式会社は、当第1四半期連結累計期間において配当を行っていません。同社は成長フェーズにあるため、内部留保の確保を優先しているようです。今後の株主還元の動向にも注目が集まります。
今後の展望
AnyMind Group株式会社は、アジア・中東を中心とした市場での事業展開を加速させ、グローバルなプラットフォーム強化に注力していく方針です。また、リアルタイムデータ分析や自動化機能の拡充などを通じてプラットフォームの付加価値を高め、事業領域の拡大と収益力の向上を目指しています。急成長が期待される同社の今後の動向に注目が集まります。
編集部のまとめ
AnyMind Group株式会社の決算は、売上収益、利益ともに大幅な増加となり、同社の事業が順調に拡大していることがわかりました。アジアを中心とした需要回復や新規事業の立ち上がりが業績をけん引しており、今後の成長期待も高まっています。キャッシュ水準も改善傾向にあり、内部留保の確保にも注力しているようです。同社の事業領域の拡大と収益力の向上に今後も注目していきたいと思います。
AnyMind Group株式会社の決算日や配当についてまとめました。
AnyMind Group株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は翌年5月中旬に行われます。当第1四半期では配当の支払いはありませんでしたが、同社は成長フェーズにあるため内部留保の確保を優先しているようです。今後の株主還元策にも注目が集まります。