株式会社キットアライブの2024年度第1四半期決算が発表されました。売上高196,864千円、経常利益43,581千円、四半期純利益29,861千円となり、前年同期比で減収減益となりました。しかし、前期に大型案件の検収があったため、高い売上高や利益が計上されていたことを考えれば、健全な決算結果だといえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社キットアライブ
証券コード: E37950
決算期: 12月
株式会社キットアライブの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社キットアライブの決算期は12月となっています。今回の四半期決算は、2024年1月1日から3月31日までの第1四半期の業績報告です。
主な事業
株式会社キットアライブはSalesforceの導入支援及びSalesforce製品の開発支援を中心としたITコンサルティング会社です。札幌を拠点に、ITエンジニアが要件定義からシステム設計、開発、テスト、運用保守まで一貫して手掛けるのが特長となっています。クラウド化やAI、DXなどデジタル化の需要が高まる中で、同社の技術力と提案力が評価されています。
今期の業績と利益率は？
2024年第1四半期の業績は、売上高196,864千円、営業利益43,530千円、経常利益43,581千円、四半期純利益29,861千円となりました。前年同期比では減収減益ですが、高水準の利益率を維持しています。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と利益の推移を見ると、2023年1-3月期に売上高243,927千円、経常利益84,544千円と大幅な増収増益となりましたが、これは大型案件の検収があったことによるもの。今期はその反動で減収減益となっています。ただし、利益水準は依然高いことから、同社のビジネスモデルは安定していると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について単体ベースで見ていきます。
資産の部
当第1四半期会計期間末における総資産は826,773千円となり、前事業年度末に比べ17,065千円減少しています。これは主に現金及び預金の減少によるものです。一方で、売掛金及び契約資産が増加しているため、事業活動は順調に推移していると考えられます。
負債の部
当第1四半期会計期間末における負債合計は84,006千円となり、前事業年度末に比べ46,927千円減少しました。未払法人税等が減少したことが主な要因です。
純資産の部
当第1四半期会計期間末における純資産合計は742,766千円となり、前事業年度末に比べ29,861千円増加しました。これは四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したためです。自己資本比率は89.8%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROAは前期末の9.2%から当第1四半期末には8.1%に低下しています。これは総資産が増加した一方で、直近の業績が前年同期に及ばないことが影響しています。一方、ROEは前期末の20.6%から当第1四半期末の15.6%と低下しましたが、依然として高水準を維持しています。これは同社の高い収益性と効率的な資本運用を示しているといえるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況については記載がありませんが、前期の有価証券報告書によると、営業キャッシュ・フローが大きな黒字を計上しており、手元の現金は十分な水準を確保できているものと考えられます。
配当の支払額
当社は現時点で配当を実施していません。配当を実施していないため、業績拡大や財務基盤の強化に注力しているものと思われます。今後の成長投資や配当政策に期待したいところです。
今後の展望
同社はDXや生成AI、クラウド化など、デジタル化の需要が高まる中で業績を拡大しています。Salesforceのシステム開発に強みを持ち、一気通貫の提案力が顧客から評価されていることから、今後もこの成長トレンドが続くことが期待できます。また、北海道内はもちろん、全国各地の顧客との取引実績を重ねており、事業基盤の拡大にも取り組んでいます。
編集部のまとめ
株式会社キットアライブの2024年度第1四半期の業績は、前年同期に比べて減収減益となりました。ただ、前期に大型案件の検収があったことで、売上や利益が高水準となっていたことを踏まえれば、今回の決算は健全な水準にあると評価できるでしょう。DXやクラウド化の需要を取り込んでおり、今後の成長にも期待できる企業だと考えられます。
株式会社キットアライブの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キットアライブの決算期は12月です。今回発表された決算は2024年1月1日から3月31日までの第1四半期業績です。また、同社は配当を実施していないため、業績拡大や財務基盤の強化に注力している模様です。今後の配当政策に期待したいところです。
