テスホールディングス株式会社の2023年12月期第2四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比9.3%減の15,068百万円と減収ながら、経常利益は前年同期比41.7%減の1,458百万円を確保しています。再生可能エネルギー発電所の運営や省エネソリューションの提案など、同社の主力事業が順調に推移していることがうかがえます。
企業情報
企業名: テスホールディングス株式会社
証券コード: E36412
決算期: 6月
テスホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
テスホールディングス株式会社は6月決算の企業です。 年に2回、2四半期決算と本決算を発表しています。本決算は毎年9月に、また2四半期決算は毎年2月に発表されます。
主な事業
テスホールディングス株式会社は、「Total Energy Saving & Solution」を経営理念に掲げ、再生可能エネルギーの主力電源化、省エネルギーの徹底、エネルギーのスマート化の3つの事業領域に注力しています。具体的には、再生可能エネルギー発電所の開発・運営、省エネソリューションの提案、ERAB(Energy Resource Aggregation Business)によるデマンドレスポンスサービスなどを行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の業績は、売上高が15,068百万円、経常利益が1,458百万円となりました。売上高は前年同期比9.3%減となったものの、経常利益は41.7%減と大幅な減益となっています。利益率に着目すると、経常利益率は9.7%と高水準を維持しており、同社の収益基盤の強さがうかがえます。
売上・利益の推移
テスホールディングス株式会社の過去2年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は前年同期比9.3%減の15,068百万円となりました。一方で、経常利益は前年同期比41.7%減の1,458百万円となっています。減収ながら、利益率の高い事業が下支えしていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月期第2四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は110,027百万円と前期末比15,938百万円増加しています。これは主に、現金及び預金が11,429百万円増加したことによるものです。一方、負債は68,088百万円と前期末比2,339百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が41,767百万円と前期末比14,385百万円増加し、固定資産が68,260百万円と前期末比1,552百万円増加しています。流動資産の増加は現金及び預金の増加が主因です。
負債の部
負債の部では、流動負債が21,471百万円と前期末比2,462百万円増加し、固定負債が46,616百万円と前期末比123百万円減少しています。流動負債の増加は、主に短期借入金が増加したことによるものです。
純資産の部
純資産の部では、41,939百万円と前期末比13,599百万円増加しています。これは主に、一部コミットメント型ライツ・オファリングの権利行使等により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ6,730百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
テスホールディングス株式会社の直近2年間のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)を見ると、ROAは前期3.8%から当期2.6%に低下しています。一方、ROEは前期12.7%から当期4.6%と大幅に低下しています。これは主に、現金及び預金の増加による総資産の増加と、一部コミットメント型ライツ・オファリングによる資本の増強が影響しているものと考えられます。
キャッシュフロー
2023年12月期第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが1,324百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3,413百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが13,308百万円の収入となっています。投資活動での支出は主に有形固定資産の取得によるものですが、財務活動での収入増加により、現金及び現金同等物は前期末比11,414百万円増加の22,440百万円となっています。
配当の支払額
2023年12月期第2四半期では、1株当たり配当金が26円と前期比5円増加しています。また、配当総額は915百万円となっています。このように、テスホールディングス株式会社は株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。
今後の展望
テスホールディングス株式会社は、世界的なESG投資の高まりや、日本政府の2050年カーボンニュートラル目標を背景に、再生可能エネルギーの主力電源化や省エネルギーの徹底といった事業領域での成長が期待されます。特に、大型バイオマス発電所の開発や、ERAB事業の拡大など、今後の業績拡大につながる取り組みに注目が集まっています。
編集部のまとめ
テスホールディングス株式会社の2023年12月期第2四半期決算は、減収ながらも高い利益率を維持しており、同社の事業基盤の強さが窺えます。再生可能エネルギーや省エネルギーなどのESG関連事業が好調であり、今後も持続的な成長が期待されます。また、手厚い株主還元も評価できるポイントです。同社の今後の展開に大いに注目が集まりそうです。
テスホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
テスホールディングス株式会社は6月決算で、年に2回の2四半期決算と本決算を発表しています。直近の2023年12月期第2四半期決算では、売上高が減収ながら利益率が高水準を維持しており、株主還元も手厚く行われていることが分かりました。今後も再生可能エネルギーや省エネルギー事業の成長が期待されます。