このたびのアップコン株式会社の決算報告は、堅調な業績と収益性の改善が注目されるものでした。売上高は415,676千円と40.5%の大幅増加を示し、経常利益も210,161千円と251.5%の大幅な増益を果たしております。サービス・工事部門をはじめ、各事業が好調に推移した結果だと評価できるでしょう。
企業情報
企業名: アップコン株式会社
証券コード: E36862
決算期: 2024年1月期
アップコン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アップコン株式会社の決算日は1月31日であり、決算発表時期は6月中旬となっています。
主な事業
アップコン株式会社は、主に沈下修正事業を展開しています。同事業では、建物や構造物の沈下や傾斜を修正する工事を手がけており、民間建築物や公共施設などの修繕に幅広く取り組んでいます。また、建築物の維持管理、補強工事、耐震補強工事なども手がけるなど、建設関連サービスの提供を通じて社会インフラの維持と向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は大変良好で、売上高が415,676千円と前年同期比40.5%の大幅増、経常利益が210,161千円と251.5%の大幅増益となりました。これにより、売上高経常利益率は50.6%と高い水準を実現しています。民間事業、公共事業ともに好調に推移したことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高は、852,483千円から415,676千円と41.7%増と大幅に伸長しています。一方、経常利益は94,139千円から210,161千円と223.5%の大幅な増益を果たしました。売上の拡大と製造原価の抑制により、収益性も大幅に改善されている状況です。
四半期連結貸借対照表について
アップコン株式会社は四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について個別の財務情報を確認しました。
資産の部
当第1四半期会計期間末の資産合計は1,555,821千円と、前事業年度末に比べ221,335千円増加しています。流動資産は1,436,601千円、固定資産は119,219千円となっています。現金預金の増加や有価証券の増加などにより、全体として資産が拡大しています。
負債の部
負債合計は140,485千円と前事業年度末に比べ95,211千円増加しました。未払法人税等の増加や未払消費税等の増加などが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は1,415,335千円と前事業年度末に比べ126,123千円増加しています。これは主に四半期純利益の増加139,268千円によるものです。
ROAとROE
当第1四半期におけるROA(総資産利益率)は13.5%、ROE(自己資本利益率)は9.8%となっています。前年同期と比べROAは3.5ポイント、ROEは3.0ポイントそれぞれ増加しており、収益性の大幅な改善が確認できます。これは、売上高の増加と利益率の上昇により企業価値が高まってきていることを示しています。
キャッシュフロー
当社は四半期キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、詳細な分析は行えませんが、現金預金が149,683千円増加したことから、営業活動によるキャッシュ・インフローが大きかったと推察されます。今後の設備投資や M&A、配当などの資金需要に備えるための手元流動性の積み上げが進んだと考えられます。
配当の支払額
2024年4月25日開催の定時株主総会において、1株当たり10円の期末配当が決議されました。これにより、年間配当は1株当たり10円となりました。配当性向は20.7%と、安定的かつ投資家も望む水準での利益還元が行われています。
今後の展望
アップコン株式会社は、沈下修正事業において大型案件の受注を継続するなど、引き続き高い受注環境を維持しています。また、営業力の強化やホームページの充実などにより、ブランド力の向上と知名度の拡大に取り組んでいます。さらに、材料高や人手不足など課題にも適切に対応しながら、安定した収益基盤の維持・向上に努めていく方針です。今後も持続的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
アップコン株式会社の2024年1月期第1四半期決算は、大変好調な結果となりました。売上高は415,676千円と40.5%増、経常利益は210,161千円と251.5%増と、大幅な増収増益を果たしています。収益性も大幅に改善され、ROAやROEも大きく改善しています。今後も大型案件の獲得や事業基盤の強化に努め、持続的な成長が期待できる企業だと評価できます。
アップコン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アップコン株式会社の決算日は1月31日で、決算発表は6月中旬に行われます。また、2024年4月25日の定時株主総会で、1株当たり10円の期末配当が決議されました。年間配当は1株当たり10円で、配当性向は20.7%となっています。安定的な利益還元が行われていることが分かります。