株式会社セレコーポレーションの2024年2月期第1四半期決算報告が発表されました。この決算では、業界の中でも非常に優れた業績を残しています。若者向けの賃貸住宅事業やプロパティマネジメント事業、付加価値の高い収益不動産事業など、同社の多角的な事業展開が業績拡大につながっています。また、投資家とのコミュニケーションにも力を入れており、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みが評価されています。今後も持続的な成長を続けていくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社セレコーポレーション
証券コード: E37456
決算期: 2024年2月期
株式会社セレコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社セレコーポレーションの決算日は2月末日です。第1四半期(3月〜5月)、第2四半期(6月〜8月)、第3四半期(9月〜11月)、第4四半期(12月〜2月)の年4回、決算と四半期報告書の提出を行っています。決算の時期は年度初めの6月頃に期末決算、四半期ごとに8月、11月、2月頃に四半期決算を発表しています。
主な事業
株式会社セレコーポレーションの主な事業は、賃貸住宅事業、賃貸開発事業、賃貸経営事業の3つです。
賃貸住宅事業では、アパートの企画・設計・施工を手掛け、若者向けの付加価値の高い賃貸住宅を供給しています。賃貸開発事業では、資産価値の高い収益不動産の開発・販売を行い、富裕層の資産承継に貢献しています。賃貸経営事業では、賃貸物件の管理・運営を一貫して行うプロパティマネジメントサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第1四半期の業績は以下の通りです。売上高が47.75億円となり、前年同期比で30.6%減となりました。一方で、営業利益は3.42億円で前年同期比47.6%減、経常利益は3.44億円で前年同期比47.4%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.21億円で前年同期比49.1%減となりました。売上高は減少しましたが、利益率は依然として高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は2023年2月期に231億円を記録し、堅調に推移しています。利益面でも営業利益は13.6億円、経常利益は13.2億円、当期純利益は11.2億円と過去最高値を更新しました。この背景には、若者向け賃貸住宅事業や収益不動産事業の順調な業績があります。今後も、同社の多角的な事業展開が業績拡大をもたらすと期待されています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社セレコーポレーションの2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
同社の総資産は239.98億円となっています。このうち、流動資産が210.98億円と大半を占めており、販売用不動産や仕掛販売用不動産などの増加により前期末から2.12億円減少しています。固定資産は28.99億円で、前期末から0.28億円増加しています。
負債の部
負債合計は46.98億円で、前期末から0.51億円減少しました。流動負債が44.31億円、固定負債が2.67億円となっています。短期借入金の返済などによる減少があった一方で、前受金や未成工事受入金が増加しています。
純資産の部
純資産は192.99億円で、前期末から1.32億円減少しています。利益剰余金が減少した一方で、株主資本は健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社セレコーポレーションのROA(総資産利益率)は4.6%、ROE(自己資本利益率)は10.7%となっています。
ROAは前期比で低下したものの、ROEは高水準を維持しており、効率的な資産運用と高い収益性が特徴といえます。今後も安定した収益基盤を維持しながら、事業の成長と資本効率の向上に取り組むことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは11.4億円の収入となっています。これは主に不動産の販売による収入が増加したことによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは10.9億円の支出となっており、新規物件の取得などに資金を投下しました。財務活動によるキャッシュ・フローは5.6億円の支出で、借入金の返済や配当金の支払いによるものです。全体としては現金及び現金同等物は5.6億円減少しています。
配当の支払額
株式会社セレコーポレーションは、2024年2月期第1四半期において1株当たり105円の配当を実施しました。前期と比べて25円増配となっています。
同社は、株主還元の強化を重要な経営課題の1つと位置づけており、今後も安定的な配当の実施を目指していく方針です。株主の皆さまへの利益還元に積極的に取り組んでいくことが期待されます。
今後の展望
株式会社セレコーポレーションは、2030年までの長期経営ビジョン「ビジョン2030」を策定しています。その中で、2030年までの数値目標として、売上高400億円、営業利益40億円、営業利益率10%、ROE10%、PBR1倍を掲げています。
今後も、賃貸住宅事業や収益不動産事業などの強みを活かしつつ、新事業の開発や業務の効率化などにも取り組み、持続的な成長と企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社セレコーポレーションの2024年2月期第1四半期決算では、主力事業の賃貸住宅事業や収益不動産事業が引き続き好調で、利益率も高水準を維持しています。
また、長期的な視点に立った経営ビジョンの策定や、株主還元の強化など、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みにも注目が集まっています。今後も、同社の着実な成長が期待されます。
株式会社セレコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社セレコーポレーションは、決算日が2月末日で、年4回の決算と四半期報告書の提出を行っています。また、2024年2月期第1四半期の1株当たり配当金は105円で、前期と比べて25円の増配となりました。同社は株主還元の強化に取り組んでおり、今後も安定的な配当実施が期待されます。