昭和ホールディングス株式会社の決算報告書を詳しく見ていきましょう。昭和ホールディングスは食品、スポーツ、ゴム、コンテンツなどさまざまな事業を展開している企業です。今期は新型コロナの影響で非常に厳しい状況でしたが、各事業で工夫を凝らし、着実に業績を回復させています。
企業情報
企業名: 昭和ホールディングス株式会社
証券コード: 51030
決算期: 2023年3月期
昭和ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
昭和ホールディングス株式会社の決算期は3月期です。第3四半期の決算報告書が2023年2月14日に提出されています。
主な事業
昭和ホールディングスは食品事業、スポーツ事業、ゴム事業、コンテンツ事業を中心に展開しています。食品事業では和菓子の製造・販売、スポーツ事業ではソフトテニスボールの製造・販売やテニスクラブの運営を行っています。また、ゴム事業では製造技術の強みを生かした製品の提供を行っています。さらにコンテンツ事業ではゲームやアニメなどのコンテンツ企画開発も手がけています。このように、多岐にわたる事業を展開し、安定した収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期累計期間の業績は、売上高6,811,423千円と前年同期比19.4%の増収となりました。また、営業利益70,715千円と黒字に転換し、前年同期の営業損失から大きく改善しています。利益率についても着実に向上しているといえます。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比19.4%増と大きな伸びを示しています。また、経常利益も前年同期の経常損失から大幅に改善し、一定の利益を確保できる体質に変わってきています。これは各事業の収益力向上によるものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
昭和ホールディングスの直近の第3四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は6,745,860千円となっています。前連結会計年度末と比べて10,998千円減少しましたが、ほぼ横ばいで推移しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,599,719千円と前連結会計年度末比681,316千円増加しました。一方、固定資産は3,146,141千円と692,315千円減少しています。これは主に持分法適用関連会社の株式の減少などによるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,551,687千円と前連結会計年度末比31,372千円減少しました。一方、固定負債は1,347,868千円と89,018千円増加しています。これは主に長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、2,846,304千円と前連結会計年度末比68,645千円減少しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ROAは1.1%、ROEは△17.9%となっています。前年同期と比較するとROAは大幅に改善されていますが、ROEは親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により減少しています。今後は収益性の向上とともに資本効率の改善にも注力する必要があるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細な情報は開示されていません。ただし、前期の有価証券報告書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは+342,100千円、投資活動によるキャッシュ・フローは-162,504千円、財務活動によるキャッシュ・フローは+88,282千円となっています。今後の詳細な開示に期待したいところです。
配当の支払額
今期の配当については、四半期報告書上での開示はありません。前期は1株当たり年間配当金30円が支払われています。今後の業績回復次第で、株主還元の強化も期待できるかもしれません。
今後の展望
昭和ホールディングスは、コロナ禍の影響を受けつつも、各事業で着実な業績改善を遂げています。今後は安定収益基盤の確立とともに、新規事業への挑戦にも注力していくことが期待されます。また、コーポレートガバナンスの強化にも取り組み、持続的な成長を目指していくことでしょう。
編集部のまとめ
昭和ホールディングスは、コロナ禍の影響を大きく受けながらも、着実に業績の改善を図っているといえます。4つの主要事業における収益力の向上に加え、新規事業への取り組みなど、今後の成長に向けた布石が打たれています。配当面でも前期実績があり、株主還元への期待も高まっています。引き続き、同社の動向を注目していきたいと思います。
昭和ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
昭和ホールディングス株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の決算報告書が2023年2月14日に提出されています。前期の年間配当金は1株当たり30円が支払われました。今後の業績次第で、更なる株主還元の強化が期待されます。