TOYO TIREの最新決算報告が発表されました!株価が好調な同社は、グローバルでタイヤ事業を展開する有力企業です。今回の決算では、前年同期比で売上高は1.2%減、営業利益は78.2%増と大幅な増益を達成しました。顧客ニーズに合わせた高付加価値商品の投入や効率的な経営体制の構築が功を奏したと言えるでしょう。今後も同社の強固な事業基盤と経営力を活かして、一層の成長が期待されます。
企業情報
企業名: TOYO TIRE株式会社
証券コード: 51050
決算期: 2024年3月期
TOYO TIRE株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
TOYO TIREの決算期は3月末日です。今回の決算は2024年1月1日~2024年3月31日の第1四半期決算となります。毎年3月に期末決算を行い、5月に四半期報告書を提出しています。
主な事業
TOYO TIREは、タイヤ事業と自動車部品事業を主力としています。タイヤ事業では、乗用車用タイヤから商用車用タイヤまで、幅広いラインナップを取り揃えています。特に「PROXES」や「OPEN COUNTRY」といったブランド商品が人気を集めています。また、自動車部品事業では、ブレーキ、サスペンションなどの部品を手がけており、自動車メーカー向けに供給しています。
今期の業績と利益率は?
TOYO TIREの当第1四半期の業績は、売上高が1,602百万円減の127,557百万円、営業利益が11,401百万円増の25,975百万円と好調でした。特に営業利益は前年同期比で78.2%もの大幅増益を達成しており、営業利益率は20.3%と非常に高い水準となっています。販売価格の見直しや生産効率の向上などが利益率改善に寄与しています。
売上・利益の推移
TOYO TIREの過去数期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は129,160百万円から127,557百万円、営業利益は14,574百万円から25,975百万円と増減しています。特に今期の営業利益は大幅に増加しており、新商品投入や原価低減策などが奏功したようです。今後も高収益体質を維持しつつ、売上高の拡大も期待されます。
四半期連結貸借対照表について
TOYO TIREの当第1四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が660,455百万円と前期末比で14,974百万円増加しています。一方、負債合計は241,230百万円と9,051百万円減少しました。この結果、純資産は419,224百万円となり、自己資本比率は63.5%となっています。安定した財務基盤を維持しながら、積極的な設備投資などにも取り組んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が52,879百万円から41,124百万円に減少する一方で、商品及び製品が77,465百万円から95,297百万円に増加しています。これは需要に合わせた適切な在庫水準の確保に努めた結果と考えられます。また、有形固定資産も286,790百万円から294,930百万円に増加しており、生産能力の拡充に向けた積極的な設備投資を行っていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が38,262百万円から37,598百万円に減少したほか、未払金も32,527百万円から21,386百万円に減少しています。一方で、有利子負債は110,637百万円と前期末比7,923百万円増加しました。これは設備投資などに伴う資金調達によるものと見られます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が221,333百万円から232,074百万円に増加したほか、為替換算調整勘定も45,170百万円から57,747百万円に増加しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と円安の影響によるものです。財務体質は引き続き健全な水準を維持しています。
ROAとROE
TOYO TIREのROA(総資産利益率)は前期の3.5%から当期3.5%、ROE(自己資本利益率)は前期の5.7%から当期5.5%となっています。ROAは資産効率の高さを示しており、ROEは株主への収益性の高さを示しています。両指標とも健全な水準を維持しつつ、営業利益の大幅増加もあって、収益性は改善傾向にあると評価できます。今後も安定した収益基盤を築き上げていくことが期待されます。
キャッシュフロー
TOYO TIREの当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅な黒字を計上したものの、設備投資を中心とした投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローも配当金の支払いなどがあって減少基調にあります。このように、積極的な成長投資に必要な資金を、安定的な営業キャッシュ・フローから確保している状況が窺えます。
配当の支払額
TOYO TIREは、株主還元の一環として、期末配当を1株80円と発表しています。前期から1株30円増加しており、業績の好調さを反映した配当となっています。株主の皆さまに対する適切な利益還元を行っているといえるでしょう。今後も安定配当の維持に努めつつ、必要な設備投資資金の確保にも注力していく方針のようです。
今後の展望
TOYO TIREは、2021年から始まった中期経営計画「中計’21」に基づき、グローバル展開の加速やサステナブル商品の開発などに取り組んでいます。新たな需要開拓と収益力の向上を目指しており、今回の決算では一定の成果が表れています。引き続き新商品投入や生産性向上など、経営基盤の強化に取り組むことで、持続的な成長を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
TOYO TIREの決算は、売上高は減少したものの、営業利益は大幅増益と、全体として好調な内容となりました。原価低減や販売価格の適正化といった経営改善策が奏功し、収益性が大きく改善したことが特徴的です。また、設備投資にも積極的に取り組んでおり、今後の成長に向けた基盤づくりにも着手しています。株主還元策も強化されており、株主価値の向上にも配慮した経営を行っていると言えるでしょう。今後も同社の足取りに注目していきたいと思います。
TOYO TIRE株式会社の決算日や配当についてまとめました。
TOYO TIREの決算期は3月末日で、年1回の期末決算を行っています。今回の決算は2024年1月1日から3月31日までの第1四半期決算となります。配当については、1株80円と前期から1株30円増加しており、株主への適切な利益還元を行っています。今後も持続的な成長と収益性の向上に注力していくとのことです。