ブリヂストンの決算が発表されたので、気になる業績や今後の展望をご紹介します。優れた経営戦略により、同社の業績は堅調に推移しており、投資家の注目を集めています。
企業情報
企業名: 株式会社ブリヂストン
証券コード: 51080
決算期: 2024年12月期
株式会社ブリヂストンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ブリヂストンは、12月31日を期末としており、四半期決算を行っています。次の通期決算は2024年5月13日に行われる予定です。
主な事業
株式会社ブリヂストンは、タイヤを中心としたゴム製品の製造・販売を行っている企業です。自動車用のタイヤ、工業用ゴム製品、スポーツ用品など、幅広い分野で事業を展開しています。近年はソリューション事業にも注力しており、ICTを活用したサービスの提供にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上収益は1兆641億円と前年同期比で2%の増収となりました。調整後営業利益は1,202億円と3%増加しています。営業利益率も11.3%と改善しました。北米やヨーロッパでの高収益プレミアムタイヤの好調な販売が業績を押し上げています。
売上・利益の推移
ブリヂストンの売上収益は、最近3年間で4.3兆円台で推移しています。特に当期は前年同期比2%増と堅調に推移しました。利益面でも、営業利益が1,178億円、税引前四半期利益が1,202億円と好調です。特に北米やヨーロッパでの販売好調と為替円安の影響により、収益性が改善されています。
四半期連結貸借対照表について
ブリヂストンの財務状況は健全であると言えます。当第1四半期連結会計期間末の資産合計は5兆5,914億円と前期末から1,636億円増加しています。負債合計は2兆32億円と192億円減少、純資産は3兆5,882億円と1,828億円増加しました。自己資本比率は63.2%と高い水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が625億円減少しましたが、営業債権及びその他の債権が288億円、棚卸資産が740億円、有形固定資産が487億円それぞれ増加しています。財務体質は安定的に推移しています。
負債の部
負債の部では、営業債務及びその他の債務が384億円、社債及び借入金が199億円それぞれ減少しています。有利子負債の圧縮が進んでおり、財務健全性は高まっています。
純資産の部
純資産の部では、その他の資本の構成要素が1,629億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により866億円それぞれ増加しています。自己資本比率は63.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ブリヂストンのROA(総資産利益率)は4.6%、ROE(自己資本利益率)は9.8%となっています。ROAは前年同期から0.4ポイント低下しましたが、ROEは0.1ポイント改善しています。収益性は引き続き高い水準を維持しており、株主価値の向上にも寄与しています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動による資金収支が1,286億円の収入と好調でした。一方で、投資活動による資金支出が977億円、財務活動による支出が1,144億円と資金使途が多かった結果、現金及び現金同等物は6,621億円と前期末から625億円減少しています。
配当の支払額
ブリヂストンは、株主還元の一環として1株当たり100円の配当を実施しました。これは前期から10円の増配となります。配当性向は17.8%となっており、堅実な配当政策を続けています。
今後の展望
ブリヂストンは、高収益なプレミアムタイヤの販売強化、グローバル調達・SCM改革などによるコストダウンなどに取り組んでおり、さらなる収益力の向上が期待されます。また、自動運転車両向けの「エアフリータイヤ」の実用化など、新技術の開発にも注力しています。持続可能な社会の実現に向けた取り組みにも力を入れるなど、今後の業績拡大が期待できる企業です。
編集部のまとめ
ブリヂストンは、高収益なプレミアムタイヤの販売拡大や、グローバルでのコスト競争力の強化などにより、堅調な業績を維持しています。自動運転車向けの新技術開発などにも力を入れ、持続可能な事業展開を目指しています。株主還元も積極的に行っており、今後の成長が期待できる企業と言えるでしょう。
株式会社ブリヂストンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ブリヂストンは、12月31日を期末とする企業で、2024年5月13日に2024年12月期の決算発表を行う予定です。同社の1株当たり配当金は前期比10円増の100円となり、配当性向は17.8%と、株主への安定的な還元を実施しています。今後も高収益事業の拡大とコストダウンを進め、更なる業績拡大が期待されます。