住友ゴム工業株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。売上収益は前年同期比5.3%増の291,360百万円と好調な業績を記録しました。特にタイヤ事業は6.2%増収、事業利益は845.2%と大幅増益となり、自動車業界の回復を背景に好調な業績を残しています。一方で、スポーツ事業は事業利益が減益となったものの、全体としては増収増益となっています。今期も収益力の高さを発揮して、株主様への還元にも尽力されることでしょう。今後の企業戦略にも注目していきましょう。
企業情報
企業名: 住友ゴム工業株式会社
証券コード: 51100
決算期: 2024年12月期
住友ゴム工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
住友ゴム工業株式会社の2024年度決算は、2024年12月31日を期末日として行われます。2024年5月14日に2024年第1四半期決算の報告書が提出されました。その後、第2四半期決算、第3四半期決算、本決算(2024年12月期)とペースで決算報告が行われていきます。
主な事業
住友ゴム工業株式会社は、タイヤ事業、スポーツ事業、産業品他事業の3つの事業セグメントを中心に事業を展開しています。
タイヤ事業では、自動車用タイヤやモーターサイクル用タイヤなどを製造・販売しており、国内外で幅広い市場を持っています。
スポーツ事業では、ゴルフ用品やテニス用品の製造・販売、スポーツクラブの運営などを手掛けています。
産業品他事業では、制振ダンパーやOA機器用ゴムなどの高機能ゴム製品や、防舷材やスポーツ施設用床材などのインフラ関連製品を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上収益は291,360百万円と前年同期比5.3%増加しました。また、事業利益は23,183百万円と前年同期比190.7%の大幅な増益となりました。
この結果、営業利益は20,696百万円となり、前年同期比で166.5%の大幅な増加となりました。利益率も大きく改善し、ボトムラインの親会社の所有者に帰属する四半期利益は24,841百万円と、前年同期比で520.2%の大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
住友ゴム工業株式会社の売上収益は、2023年第1四半期が276,761百万円、2024年第1四半期が291,360百万円と、前年同期比で5.3%の増収を達成しました。
また、事業利益も2023年第1四半期の7,965百万円から、2024年第1四半期には23,183百万円と190.7%の大幅な増益となりました。
これは、主力のタイヤ事業の好調な業績が寄与したものと見られます。海外市況の回復や円安効果など、外部環境の改善も追い風となっていると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
住友ゴム工業株式会社の2024年3月31日時点の連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は1,307,493百万円と、前期末比で40,761百万円増加しました。
流動資産では、棚卸資産が277,012百万円、営業債権及びその他の債権が217,756百万円となっています。
また、非流動資産では、有形固定資産が463,233百万円、無形資産が52,987百万円となっています。
負債の部
負債合計は626,498百万円となり、前期末比で1,196百万円増加しました。
負債の主な内訳は、社債及び借入金が255,978百万円、営業債務及びその他の債務が168,382百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は680,995百万円となり、前期末比で39,565百万円増加しました。
うち親会社の所有者に帰属する持分は661,555百万円となっています。
また、親会社所有者帰属持分比率は50.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
住友ゴム工業株式会社のROA(総資産利益率)は1.9%、ROE(自己資本利益率)は3.8%となっています。
前年同期と比較して、ROAは0.5ポイント、ROEは1.5ポイントそれぞれ改善しており、収益力の向上が確認できます。
これは主力のタイヤ事業の好調な業績により、売上高と利益が大幅に増加したことが要因と考えられます。
キャッシュフロー
2024年第1四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは17,611百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは20,046百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは8,535百万円の支出となりました。
この結果、現金及び現金同等物の残高は前期末から7,677百万円減少し、82,574百万円となりました。
配当の支払額
住友ゴム工業株式会社は、2024年3月28日開催の定時株主総会において、1株当たり53円の期末配当の支払いを決議しました。
この結果、当第1四半期では13,940百万円の配当金を支払ったことになります。
今期も株主の皆さまへの利益還元に注力していく方針のようです。
今後の展望
住友ゴム工業株式会社は、2027年を目標年度とした新しい中期経営計画を策定しています。
この計画では、経営基盤の強化と競争力の向上を掲げており、顧客ニーズに合った高機能商品の開発・販売に注力していく方針です。
また、海外市場での事業拡大や、SDGs経営の推進など、様々な取り組みを通じて、持続的な成長を目指していく考えです。
編集部のまとめ
住友ゴム工業株式会社の2024年第1四半期決算は、売上収益、営業利益、最終利益のいずれも大幅な増加となりました。
特に主力のタイヤ事業が好調で、国内外ともに販売が伸びている点が注目されます。
また、健全な財務体質も維持されており、株主還元にも注力していることから、今後の企業価値向上が期待できるでしょう。
今後の中期経営計画の進捗にも注目していきましょう。
住友ゴム工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
住友ゴム工業株式会社の2024年度決算は、12月31日を期末日として行われます。2024年5月14日には2024年第1四半期決算の報告書が提出されました。また、2024年3月28日に開催された定時株主総会において、1株当たり53円の期末配当の支払いが決議されました。今後も株主還元に注力していくとのことで、同社の株式は魅力的な投資対象と言えるでしょう。