株式会社ファインズの2023年12月決算が発表されました！同社は「動画を起点としたマーケティングDX」を提供する企業で、中小企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。売上高は前年同期比6.3%減の13.55億円となりましたが、経常利益は1.75億円と前年同期比55.0%減と好調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社ファインズ
証券コード: E37482
決算期: 2024年6月期
株式会社ファインズの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ファインズの決算日は6月30日です。2023年12月31日時点の第2四半期決算の報告書を発表しました。同社は2022年9月に東京証券取引所グロース市場に上場しており、四半期ごとの業績開示が義務付けられているため、年4回の決算発表スケジュールとなっています。
主な事業
株式会社ファインズは「動画を起点としたマーケティングDX」を提供するSaaSベンチャー企業です。中小企業向けにクラウド型のサービス「Videoクラウド」を展開しており、顧客の集客力向上や業務効率化を支援しています。また、DXコンサルティングや店舗クラウドなどの事業も手掛けています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第2四半期の業績は、売上高1,354,530千円、営業利益168,125千円、経常利益174,993千円、四半期純利益114,662千円となりました。前年同期比では減収減益となりましたが、各段階利益ともほぼ計画どおりの推移となっています。利益率についても営業利益率12.4%、経常利益率12.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社ファインズの売上高は2023年6月期に74.35億円を記録しており、成長が続いています。一方で利益面では、販管費の増加などから営業利益51.00億円、経常利益51.00億円、当期純利益22.36億円となっており、2023年6月期は減益となりました。今後は新サービスの拡販などにより、収益性の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は24.73億円と前期末比0.87億円増加しました。現金及び預金が増加しているほか、本社移転等による有形固定資産の増加や敷金の増加などがあります。一方で負債は5.97億円と前期末比0.42億円減少しており、自己資本比率は75.6%と高水準を維持しています。財務体質は非常に健全化されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が18.44億円と前期末比1.06億円増加しました。また、敷金が2.12億円と大幅に増加するなど、全体的に流動性の高い資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、未払金が0.71億円増加しましたが、未払法人税等が0.85億円減少したことから、負債の総額は5.97億円と前期末より0.42億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、1.88億円と前期末比0.13億円増加しました。これは主に、四半期純利益の計上による利益剰余金の増加や新株予約権の行使により資本金及び資本準備金が増加したことによるものです。
ROAとROE
株式会社ファインズのROA（総資産経常利益率）は7.1%、ROE（自己資本当期純利益率）は6.1%となっています。ROAは安定的に推移しており、ROEも比較的高い水準にあります。これは同社の高い収益性と健全な財務体質を示しています。今後も成長投資に資金を投入しつつ、収益性の維持・向上が期待されます。
キャッシュフロー
2023年12月期第2四半期のキャッシュフローは、営業CF1.98億円の獲得、投資CF0.99億円の使用、財務CFで0.07億円の獲得となりました。現金及び現金同等物は18.44億円と、前期末から1.06億円増加しています。営業キャッシュ・フローの創出力が高く、健全な財務体質を維持しつつ、設備投資や人材投資などの成長投資にも取り組んでいます。
配当の支払額
株式会社ファインズは現在、配当を実施していません。成長投資に資金を充当しながら、内部留保の積み上げを優先しているためです。今後の業績拡大と財務体質の強化を経て、株主還元に取り組む可能性はあると考えられます。
今後の展望
株式会社ファインズは、「すべての中小企業のDXをサポートする」を新しいミッションとする中期経営計画を策定しました。これまでの「動画を起点としたマーケティングDX」に加え、DXを実現するためのソリューション提供を拡大していく方針です。中小企業のデジタルトランスフォーメーション需要が高まるなか、同社の事業拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ファインズは、中小企業向けのSaaSサービスを提供するベンチャー企業です。足元の業績は減収減益となりましたが、各段階利益は計画通りの水準を維持しており、財務体質も非常に健全化されています。今後は「すべての中小企業のDXをサポートする」という新しいミッションのもと、事業拡大が期待されます。中小企業のデジタル化需要が高まるなか、同社の今後の成長が注目されます。
株式会社ファインズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ファインズの決算日は6月30日で、四半期ごとの業績開示が義務付けられています。現在のところ配当は実施していませんが、今後の業績拡大と財務体質の強化を経て、株主還元に取り組む可能性があります。同社の今後の事業展開に注目が集まりそうです。
