株式会社FIXERの2023年第1四半期の決算が発表されました。同社は、日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドサービスを提供する IT企業です。この業績報告では、同社の強固な業績と将来への高い期待が感じられます。
企業情報
企業名: 株式会社FIXER
証券コード: 51290
決算期: 第1四半期(自 2023年9月1日 至 2023年11月30日)
株式会社FIXERの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社FIXERの決算日は、8月31日です。第1四半期は、この決算期の中でも9月1日から11月30日までの期間を指します。
主な事業
株式会社FIXERは、クラウドサービス事業を主要な事業としている企業です。「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」というミッションの下、Microsoft Azureを中心としたクラウド技術を活用し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるサービスを提供しています。特に、AI技術の活用にも注力しており、生成AIを活用したAGIプラットフォーム「GaiXer」の提供などに取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期における同社の業績は、売上高1,966百万円、売上総利益600百万円、営業利益125百万円、経常利益125百万円、四半期純利益81百万円と、上期計画に対する進捗率も順調に推移しています。利益率も、売上総利益率が30.5%と健全な水準を維持しており、同社の収益性の高さがうかがえます。
売上・利益の推移
前年同期と比較すると、売上高は43.4%減、売上総利益は52.5%減、営業利益は85.6%減、経常利益は85.1%減、四半期純利益は84.8%減と大幅な減少となっています。これは主に、大型のAWS移行案件のプロジェクト端境期による売上減少が影響しています。一方で、今後の成長に向けた投資も積極的に行っているため、一時的な減益となっているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
資産合計は6,811百万円で、前事業年度末に比べ328百万円減少しています。これは主に、現金及び預金が441百万円減少した一方で、売掛金及び契約資産が175百万円増加したことによるものです。
負債の部
負債合計は1,010百万円で、前事業年度末に比べ411百万円減少しています。これは主に、未払法人税等が216百万円減少し、流動負債のその他が100百万円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は5,801百万円で、前事業年度末に比べ82百万円増加しています。これは主に、四半期純利益81百万円を計上したことによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は1.2%、ROE(自己資本利益率)は1.4%となっています。前年同期と比較すると大幅に低下していますが、これは一時的な減益要因によるものと考えられます。今後の成長投資の成果によって、これらの指標は改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期におけるキャッシュフローの状況は開示されていませんが、前事業年度の年間キャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローが1,563百万円の黒字、投資活動によるキャッシュフローが△149百万円の赤字、財務活動によるキャッシュフローが△356百万円の赤字と、全体としては1,057百万円のキャッシュ・インフローとなっています。健全な財務基盤を維持していると言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社FIXERは、創業以来配当を実施していません。今後の業績動向や成長投資の状況を踏まえて、配当政策を検討していくものと思われます。
今後の展望
同社は、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」というミッションの下、クラウドサービスを中心に事業を展開しています。特に今後は、生成AIの活用を通じた事業変革に取り組み、企業のDX加速に貢献することが期待されます。また、マネージドサービスの強化や、SaaS事業の拡大など、収益性の向上にも注力していく方針です。さらなる成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社FIXERの2023年第1四半期の決算は、一時的な減益要因はあるものの、全体として順調な進捗となっています。同社は、クラウドサービスとAI技術を活用したDX支援に注力しており、今後の成長が期待できる企業です。中長期的な視点で同社の動向に注目していく必要がありますね。
株式会社FIXERの決算日や配当についてまとめました。
株式会社FIXERの決算日は8月31日、第1四半期は9月1日から11月30日までの期間です。同社は現在のところ配当を実施していませんが、今後の業績動向や成長投資の状況を踏まえて、配当政策を検討していくものと考えられます。