株式会社FIXERの最新の決算内容をご紹介します。FIXERは日本の中小企業のデジタル化を支援するクラウドサービス事業を展開する注目の企業です。今回のレポートでは、FIXERの決算、事業内容、業績推移、財務状況などを詳しく解説していきます。
企業情報
企業名: 株式会社FIXER
証券コード: 51290
決算期: 2023年8月期
株式会社FIXERの決算日・決算時期(スケジュール)は?
FIXERの決算期は8月期で、第2四半期決算(2023年12月1日~2024年2月29日)の報告書が今回公表されました。毎年9月から翌年8月末までが1会計年度となっています。
主な事業
FIXERは、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」をミッションにクラウドサービスを提供している企業です。主力商品は生成AIを活用したエンタープライズAGIプラットフォーム「GaiXer」で、企業のDX推進に貢献しています。その他にも自動架電サービスなどを展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第2四半期の売上高は3,943百万円、営業利益は498百万円となりました。前年同期と比べ、売上高は39.1%減、営業利益は67.8%減と大幅な減少となっています。しかし、計画比では増収増益となっており、順調に推移していると言えます。
売上・利益の推移
過去2年間の売上高は6,479百万円から3,943百万円、営業利益は1,545百万円から498百万円と推移しています。事業の変革に伴う一時的な減収減益となっていますが、今後の業容拡大に向けた先行投資と位置づけられています。
四半期連結貸借対照表について
FIXERの財務状況は健全に推移しています。総資産は7,024百万円、純資産は6,034百万円と、自己資本比率は85.9%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4,204百万円、売掛金及び契約資産が1,933百万円となっています。手元流動性が高く、健全な財務基盤を維持しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が502百万円、未払法人税等が189百万円となっています。有利子負債は少なく、負債水準はコントロールされています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1,213百万円、利益剰余金が3,641百万円となっています。着実に内部留保を積み増ししており、財務体質は強化されています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は7.1%、ROE(自己資本利益率)は5.2%となっています。前年同期と比べ低下しているものの、高水準を維持しており、収益性の高い経営が続いています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは620百万円の支出となりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは2百万円の獲得、財務活動によるキャッシュ・フローは16百万円の支出となっています。全体としては633百万円の減少となりました。
配当の支払額
FIXERは現在、配当を実施していません。内部留保の積み上げに注力しているため、配当はありません。今後の事業拡大に備えた体制づくりが優先されています。
今後の展望
FIXERは、生成AI技術への注力を今後の成長の柱と位置付けており、「GaiXer」の機能強化などに注力していきます。また、デジタル庁の実証実験の受託など、公的機関からの信頼も得ています。今後も政府の掲げる「Society 5.0」実現に貢献し、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
FIXERは、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」というミッションのもと、企業のデジタル化を支援しています。今回の決算では、一時的な減収減益となりましたが、生成AI技術への注力など新たな事業展開に注力しており、今後の成長が期待できる企業です。健全な財務体質を維持しつつ、持続的な企業価値向上を目指していくでしょう。
株式会社FIXERの決算日や配当についてまとめました。
FIXERの決算期は8月期で、今回は2023年12月1日~2024年2月29日の第2四半期決算を公表しました。配当については、内部留保の積み上げに注力しているため、現在のところ実施していません。今後の事業拡大に向けた体制づくりが優先されています。