ニッタ株式会社の決算が発表されました!売上高は666億円と前年同期比1.8%増加し、営業利益も38億円と高水準を維持しています。自動車業界の回復や高付加価値製品の販売が好調だったことが主な要因です。
今後も中国経済の動向や原材料価格高騰の影響などが気になりますが、ニッタ株式会社はベルトやホース、化工品など幅広い製品を手掛け、堅調な業績を維持しています。株主還元も重視しており、今期の1株当たり配当は55円と前期から増配となりました。今後の業績に期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: ニッタ株式会社
証券コード: 51860
決算期: 2023年3月31日
ニッタ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ニッタ株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は本レポートの対象となっており、2023年12月31日までの業績が開示されています。次回の本決算は、2024年5月頃に発表される予定です。
主な事業
ニッタ株式会社は、ベルト・ゴム製品、ホース・チューブ製品、化工品、その他産業用製品の製造・販売を主な事業としています。
自動車、半導体製造装置、物流、鉄道車両など多様な業界向けに製品を提供しており、幅広い事業領域を持っています。特に自動車関連製品、産業機械向け製品が主力となっています。
今期の業績と利益率は?
ニッタ株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高666億円、営業利益38億円と堅調に推移しました。
産業機械向け製品の需要が減少した一方、自動車関連製品の需要が回復傾向にあり、全体としては前年同期比で増収増益となりました。営業利益率は5.7%と、高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
ニッタ株式会社の過去3年間の業績をみると、売上高は880億円、営業利益は129億円と堅調に推移しています。
2023年3月期は、半導体関連需要の減少の影響を受けたものの、自動車関連製品の需要回復により、増収増益を達成しました。今後も、事業ポートフォリオの多様化により、業績の安定化が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ニッタ株式会社の当第3四半期連結貸借対照表をみると、総資産は1,662億円となっています。前期末比では78億円の増加となっています。
資産の部
流動資産は867億円と前期末比27億円増加しました。主な増加要因は、現金及び預金や棚卸資産の増加です。固定資産は794億円と前期末比51億円増加しており、持分法適用会社の利益剰余金の増加に伴い投資有価証券が増加したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は269億円と前期末比20億円減少しました。電子記録債務が減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は1,393億円と前期末比98億円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や、為替換算調整勘定の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ニッタ株式会社のROAは5.8%、ROEは6.9%となっています。
前年同期と比較して、ROAは0.2ポイント、ROEは1.5ポイント低下しましたが、いずれも高水準を維持しています。
これは、売上高の伸びや収益性の高い事業が堅調に推移したことで、資産効率及び自己資本効率が良好に推移しているためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは公表されていませんが、前年同期の実績をみると、営業キャッシュ・フローが59億円、投資キャッシュ・フローが△12億円と、堅調な業績に支えられて良好な水準を維持しています。
今後も、着実な事業運営により、営業キャッシュ・フローの確保が期待できるでしょう。
配当の支払額
ニッタ株式会社は、株主還元を重視しており、当期の中間配当は1株当たり55円と前期から増配となりました。
年間の配当性向は40%程度を目安としており、株主の皆様への利益還元にも努めています。
今後の展望
ニッタ株式会社は、自動車関連や産業機械向けの需要回復を背景に、引き続き業績の拡大が見込まれます。
一方で、原材料価格高騰や中国経済の減速など、不確定要因も存在しています。
そのため、ニッタ株式会社は事業ポートフォリオの多様化を進め、リスク分散を図ることで、持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
ニッタ株式会社の当第3四半期決算は、売上高と利益が前年同期を上回る好業績となりました。
自動車関連製品の需要回復や、産業機械向け製品の販売が引き続き堅調に推移したことが主な要因です。
今後も、中国経済の動向や原材料価格高騰の影響などが懸念材料ではありますが、ニッタ株式会社は事業ポートフォリオの多様化を進め、安定した業績を維持しています。
配当も増額されており、株主還元にも注力している点が魅力的です。
ニッタ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ニッタ株式会社の決算日は3月31日で、本レポートの対象となっている第3四半期決算は2023年12月31日までです。
配当については、1株当たり中間配当が55円と前期から増加しており、株主還元に力を入れている企業といえます。
今後も、ニッタ株式会社の業績に注目していく必要がありますね。