クリエートメディック株式会社の2024年3月期第1四半期決算が発表されました。同社は医療機器メーカーとして知られ、特にディスポーザブルカテーテル・チューブの製造・販売を主力事業としています。この決算報告を通して、同社の業績やこれまでの取り組み、そして今後の展望について、詳しくご紹介します。
企業情報
企業名: クリエートメディック株式会社
証券コード: E02416
決算期: 12月期
クリエートメディック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
クリエートメディック株式会社の決算期は12月期です。 具体的には、毎年3月末が決算日となっており、その後5月に四半期報告書、3月に有価証券報告書が提出されます。
主な事業
クリエートメディック株式会社は、ディスポーザブルカテーテル・チューブの製造・販売を主力事業としています。同社の製品は、医療現場で使用される泌尿器系、消化器系、外科系、血管系などの分野に広く活用されています。また、同社は先進的な技術力を活かし、医療の発展に寄与する製品の開発にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高2,976百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益98百万円(前年同期比21.2%減)、経常利益106百万円(前年同期比10.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益59百万円(前年同期比54.5%減)となりました。売上高は増加したものの、円安による原材料価格の上昇や補助金減少の影響により、利益面では減少となりました。
売上・利益の推移
クリエートメディック株式会社の売上高は、自社販売(泌尿器系、消化器系製品)や海外販売(中国を中心)が好調に推移し、増加基調にあります。一方で、一部の血管系製品の終了によりOEM販売は減少しています。利益面では、原材料価格上昇や本社移転に伴う費用増加などの影響で、営業利益、経常利益、純利益は減少しました。
四半期連結貸借対照表について
クリエートメディック株式会社の2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は19,174百万円となっています。主な内訳は、現金及び預金が4,634百万円、売掛金が1,497百万円、商品及び製品が2,331百万円などです。一方、負債合計は4,052百万円で、支払手形及び買掛金が452百万円、退職給付に係る負債が995百万円などとなっています。純資産は15,121百万円で、自己資本比率は78.9%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
クリエートメディック株式会社のROA(総資産利益率)は3.7%、ROE(自己資本利益率)は3.5%となっています。利益率は低下傾向にありますが、引き続き高水準を維持できている水準にあります。これは同社の安定的な経営基盤と強固な財務体質を示しています。今後の収益改善を通じ、ROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
クリエートメディック株式会社の2024年3月期第1四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは151百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは78百万円の支出となっており、これは主に設備投資によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローも114百万円の支出となっています。全体として現金及び現金同等物は241百万円増加し、4,634百万円となっています。
配当の支払額
クリエートメディック株式会社は、株主への利益還元を経営の重要課題と位置付けており、安定的な配当を行っています。2024年3月期の年間配当金は1株当たり20円を予定しています。この水準は、前期の20円からの継続となっています。今後も収益力の向上を通じ、株主還元の拡大が期待されます。
今後の展望
クリエートメディック株式会社は、2023年8月に創業50周年を迎えます。今回の決算では一時的な利益減少がみられましたが、中期的には自社販売の拡大や海外市場の成長などを背景に、収益力の向上が期待されます。今後も、医療の発展に貢献する製品の開発と、グローバル展開の加速に注力し、企業価値の向上を目指していくことが重要です。
編集部のまとめ
クリエートメディック株式会社は、医療機器業界の中で高い評価を得ている企業です。今回の決算では一時的な利益減少がみられましたが、中長期的な成長力は健在と評価できます。今後も、同社が医療の発展に貢献する製品を生み出し、海外市場での事業拡大を実現することで、さらなる企業価値の向上が期待されます。
クリエートメディック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
クリエートメディック株式会社の決算期は12月期で、毎年3月末が決算日となっています。配当については、1株当たり年間20円の安定配当を実施しており、株主還元の充実にも注力しています。今後も健全な収益基盤と財務体質を維持しつつ、更なる成長につなげていくことが期待されます。