櫻護謨株式会社の決算報告書をもとに、同社の業績や財務状況について詳しく見ていきましょう。同社は、消防・防災、航空・宇宙、工業用品など様々な製品を手掛ける優良企業で、過去からの着実な実績と確かな技術力を武器に、着実に成長を遂げてきました。
企業情報
企業名: 櫻護謨株式会社
証券コード: 51890
決算期: 3月31日
櫻護謨株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
櫻護謨株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日に行われる見込みです。通期決算は6月中旬頃に発表される予定です。
主な事業
櫻護謨株式会社は、主に消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業、不動産賃貸事業を行っています。消防ホース、大口径金具などの消防・防災用品、航空機部品、ゴムシールなどの工業製品、そして東京都内の不動産を保有・運営しています。特に消防・防災事業と航空・宇宙事業が同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績は、売上高6,523百万円、営業利益352百万円、経常利益330百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益213百万円となっています。営業利益率は5.4%、経常利益率は5.1%と、堅調な収益性を示しています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比27.9%増、経常利益は前年同期の経常損失から大幅に改善し、330百万円の経常利益を計上しています。消防・防災事業と航空・宇宙事業の売上が好調に推移したことが主な要因です。また、製造コストの抑制にも取り組み、収益性の向上につなげています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は14,265百万円と前期末比2,058百万円減となっています。負債合計は6,248百万円と前期末比2,311百万円減しました。純資産は8,016百万円と前期末比253百万円増しており、自己資本比率は56.2%と健全な財務状況を維持しています。
資産の部
流動資産は9,930百万円と前期末比1,994百万円減しました。これは主に、受取手形・売掛金が減少したことによるものです。固定資産は4,334百万円と前期末比63百万円減しています。
負債の部
流動負債は3,481百万円と前期末比2,509百万円減しました。支払手形・買掛金が大幅に減少したことが主因です。固定負債は2,767百万円と前期末比198百万円増となっています。
純資産の部
純資産は8,016百万円と前期末比253百万円増しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、利益剰余金が増加したためです。自己資本比率は56.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は1.5%、ROE(自己資本利益率)は2.7%となっています。ROAは前年同期から大幅に改善し、ROEも堅調に推移しています。これは、収益力の向上と財務体質の健全化に取り組んだ成果が表れたものと言えます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは305百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは△174百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△419百万円となっています。設備投資や借入金返済などに資金を活用しつつ、営業活動によるキャッシュ・インフローを創出できる体質を維持しています。
配当の支払額
今期の1株当たり配当金は50円を予定しています。前期の1株当たり配当金は25円でしたので、2倍の増配となる見込みです。配当性向は45.2%と、株主還元にも積極的に取り組んでいます。
今後の展望
同社は、消防・防災分野や航空・宇宙分野での受注拡大に注力していく方針です。新製品の開発や生産体制の強化など、収益力の向上に取り組むことで、更なる業績拡大を目指しています。財務体質の維持・強化にも努め、株主還元の充実にも力を入れる予定です。中長期的な成長と収益力向上が期待される企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
櫻護謨株式会社は、消防・防災、航空・宇宙、工業用品など多岐にわたる事業を展開する老舗企業です。今期の業績は大幅に改善されており、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも増加しています。財務体質も健全で、自己資本比率は56.2%と高水準を維持しています。今後も受注拡大と収益力向上に取り組み、着実な成長が期待できる企業といえるでしょう。
櫻護謨株式会社の決算日や配当についてまとめました。
櫻護謨株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われます。今期の1株当たり配当金は50円と、前期の25円から倍増する予定です。配当性向は45.2%と、株主還元にも力を入れています。