相模ゴム工業株式会社の第3四半期決算がどうなったか気になりませんか?この記事では、同社の直近の財務状況を分かりやすく解説しています。売上高は前年同期比7.6%増の4,819百万円と堅調に推移しました。同社の主力事業であるヘルスケア事業が10.6%の増収と伸長し、全体の業績を牽引しましたね。一方で、経常利益は前年同期比58.1%減の518百万円と大幅減益となっています。中国経済の回復遅れや原材料価格高騰などの影響を受けたようですが、今後の改善に期待したいところです。
企業情報
企業名: 相模ゴム工業株式会社
証券コード: 51940
決算期: 3月期
相模ゴム工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
相模ゴム工業の決算日は3月31日です。決算発表は2月中旬に行われます。
主な事業
相模ゴム工業の主力事業はヘルスケア事業とプラスチック製品事業です。ヘルスケア事業ではラテックス製コンドームやポリウレタン製コンドームを製造・販売しています。プラスチック製品事業では、各種インダストリアル部品の開発・製造を手がけています。これ以外にも入浴・介護サービス事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期のセグメント別の業績をみると、ヘルスケア事業の売上高は3,697百万円と前年同期比10.6%増加しました。一方で、原材料高や円安の影響から営業利益は712百万円と24.9%減少しています。プラスチック製品事業は厳しい経営環境の中でも4百万円の営業利益を確保しました。全体の営業利益率は7.8%と前年同期比4.0ポイント低下しています。
売上・利益の推移
相模ゴム工業の売上高は前期比増収の4,819百万円となりましたが、原材料価格高騰や為替変動の影響から経常利益は518百万円と大幅減益となっています。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は235百万円と健闘しました。今後の収益改善に期待が寄せられています。
四半期連結貸借対照表について
同社の資産合計は18,228百万円となっています。前期末から79百万円増加しています。主な増加要因は受取手形・売掛金、電子記録債権の増加です。一方、負債合計は7,833百万円と367百万円減少しました。主に長期借入金の減少によるものです。純資産合計は10,394百万円と447百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,139百万円と前期末から710百万円減少しました。一方で、受取手形及び売掛金が1,447百万円、電子記録債権が1,323百万円と増加しました。棚卸資産は1,971百万円と前期末から146百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が5,554百万円と前期末から99百万円増加しましたが、長期借入金が568百万円と前期末から384百万円減少しました。支払手形及び買掛金は222百万円、電子記録債務は316百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,690百万円と前期末から126百万円増加しました。また、その他有価証券評価差額金は343百万円と前期末から110百万円増加しています。自己資本比率は前期末の53.2%から55.5%に上がりました。
ROAとROE
相模ゴム工業のROAは前期の5.4%から当期は2.8%に低下しました。一方、ROEは前期の6.8%から当期は2.3%と大幅に低下しています。これは主に経常利益の大幅な減少によるものです。今後の業績回復とともに収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動から567百万円の収入、投資活動から308百万円の支出、財務活動から904百万円の支出となっています。現金及び現金同等物は期首から710百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には1,139百万円となりました。
配当の支払額
相模ゴム工業は2023年6月28日開催の定時株主総会において、1株当たり10円の期末配当を決議しました。前期と同水準の配当を実施しています。配当性向は45.9%となっています。株主還元については安定的な配当を心がけるようです。
今後の展望
相模ゴム工業は、引き続きヘルスケア事業の拡大に注力していく方針です。国内外のコンドーム市場の成長を取り込んでいく考えです。一方で、原材料価格高騰や為替変動などの課題にも取り組む必要があります。今後の業績回復とさらなる企業価値向上に期待したいところです。
編集部のまとめ
相模ゴム工業の決算は、売上高は増加したものの原料価格高騰や為替変動の影響から利益は大幅に減少しました。ただ、ヘルスケア事業の好調さは評価できます。現在の厳しい経営環境下でも、同社が積み重ねてきた技術力と強みを活かし、収益力の回復に取り組んでいく姿勢が伝わってきます。今後の業績改善に期待したいと思います。
相模ゴム工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
相模ゴム工業の決算は3月31日が基準日で、2月中旬に決算発表を行っています。直近の配当は1株当たり10円で、配当性向は45.9%となっています。今後も安定配当を心がける同社の姿勢は株主にとってありがたいでしょう。引き続き同社の経営動向に注目していきたいと思います。