株式会社倉元製作所の最新の決算報告を分析しましたので、皆さんにご紹介します。2024年3月期の第1四半期の決算内容をチェックしてみましょう。
企業情報
企業名: 株式会社倉元製作所
証券コード: 52160
決算期: 12月期
株式会社倉元製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社倉元製作所の決算日は12月31日で、年に1回の決算となっています。
四半期決算は1月から3月、4月から6月、7月から9月、10月から12月の各3か月間の決算で、四半期ごとに開示されます。
主な事業
株式会社倉元製作所は、基板事業、半導体加工事業、不動産賃貸事業の3つの事業を行っています。基板事業では電子基板の製造・販売を、半導体加工事業では半導体関連の加工サービスを、不動産賃貸事業では自社保有の不動産の賃貸を行っています。
これら3つの事業を柱として、これまで事業の拡大と収益力の向上に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期の第1四半期では、売上高294百万円、営業利益6百万円、経常利益2百万円、四半期純利益12百万円を計上しました。
前年同期と比べて大幅な増収増益となり、黒字転換を果たしています。利益率も高まってきている模様です。
売上・利益の推移
過去1年間の業績をみると、売上高は2023年12月期が1,193百万円、2024年3月期第1四半期が294百万円と推移しています。
利益面では、2023年12月期は営業損失407百万円、経常損失399百万円、当期純損失555百万円と大幅な赤字でしたが、2024年3月期第1四半期は前述の通り黒字に転換しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期貸借対照表を見ると、資産合計は1,193百万円、負債合計が860百万円、純資産は333百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が353百万円、固定資産が839百万円となっています。流動資産の主な内訳は現金及び預金、受取手形や売掛金などです。固定資産の大部分は有形固定資産で構成されています。
負債の部
負債の部では、流動負債が492百万円、固定負債が367百万円となっています。流動負債の主な内訳は1年内返済予定の長期借入金や未払金、固定負債の大部分が長期借入金です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が80百万円、新株式申込証拠金が120百万円、資本剰余金が664百万円となっています。前期末と比べて純資産は135百万円増加しています。
ROAとROE
2024年3月期第1四半期のROA(総資産経常利益率)は0.2%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.8%となっています。前期までは赤字だったため低下していましたが、今期第1四半期は回復の動きが見られます。収益性と効率性の改善に取り組んでいるようです。
キャッシュフロー
2024年3月期第1四半期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、前期では営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス121百万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス19百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが119百万円となっています。財務活動によるキャッシュ・インフローにより、手元流動性を確保しています。
配当の支払額
2024年3月期第1四半期においては、株式会社倉元製作所は配当を行っていません。前期も無配でしたが、今後の業績回復に合わせて配当再開を検討していく可能性があります。
今後の展望
株式会社倉元製作所は、前期までの業績不振から脱却すべく、営業力の強化、新規顧客の開拓、コスト削減、新規事業の構築などに取り組んでいます。2024年3月期第1四半期の好決算はその成果が表れ始めたものと言えそうです。
引き続き経営の再建と事業拡大に向けた施策を推進し、収益力と財務体質の改善を図っていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社倉元製作所の2024年3月期第1四半期決算は、大幅な増収増益となり、前期からの赤字体質から脱却できる兆しが見えてきました。
優先的に取り組む事業再建策を着実に実行し、今後の業績拡大と財務基盤の強化に期待したいところです。株主の皆さんも注目していきましょう。
株式会社倉元製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社倉元製作所の決算日は12月31日で、年1回の決算を行っています。四半期決算は1月~3月、4月~6月、7月~9月、10月~12月の各3か月間で、四半期ごとに開示されます。
また、この2024年3月期第1四半期では配当は実施されていません。業績回復に合わせて配当の再開も検討されると期待されます。