株式会社オハラの最新の決算報告が発表されました。株式会社オハラは光学関連部品や電子部品を製造する大手メーカーです。同社の決算内容をチェックすると、売上高や利益が概ね堅調に推移していることが分かりました。とくにエレクトロニクス事業の業績が好調で、次期以降の成長が期待できそうです。設備投資や新製品開発にも注力しており、中長期的な企業価値向上に期待が高まっています。ブログ読者の皆さん、オハラ株式会社の業績推移と今後の展望をチェックしてみてくださいね。
企業情報
企業名: 株式会社オハラ
証券コード: 52180
決算期: 10月期
株式会社オハラの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オハラの決算日は10月31日で、第1四半期決算の発表は2024年3月8日に行われています。年4回の四半期決算と10月期の通期決算を発表しており、投資家の皆様に業績の状況をタイムリーに開示しています。
主な事業
株式会社オハラは、光学部品および電子部品の製造・販売を主な事業としています。光学部品事業では、カメラやレンズ用の光学プレス品や光学ブロック品を製造しています。一方、電子部品事業では、半導体露光装置用の特殊ガラスや石英ガラスなどを手掛けています。同社はこれらの分野で高い技術力と品質力を持ち、多くのメーカーから高い評価を受けています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が6,345百万円、営業利益が366百万円となりました。前年同期と比べるとやや減収減益となっています。これは、主力の光事業の売上が減少したことが主な要因です。一方、エレクトロニクス事業は堅調に推移し、営業利益率も11.5%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近の通期業績(2023年10月期)では、売上高が28,123百万円、経常利益が2,603百万円と、ともに過去最高を記録しました。この10年間で売上高は約2倍、経常利益は約3倍と大幅に伸長しており、業績は順調に拡大してきました。今期以降も、エレクトロニクス事業の需要が堅調に推移すると期待されています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社オハラの2024年1月期第1四半期末の連結貸借対照表をみると、総資産は61,141百万円、純資産は47,348百万円となっています。自己資本比率は77.0%と、非常に健全な財務体質を維持しています。現金及び預金も14,199百万円と潤沢な手元流動性を確保しており、今後の事業展開に問題はないと言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、流動資産が36,264百万円、固定資産が24,876百万円となっています。流動資産の内訳は、現金及び預金や受取債権、商品・製品などが主な構成項目です。一方、固定資産の中心は有形固定資産や投資有価証券となっています。全体としてバランスの取れた資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が9,056百万円、固定負債が4,735百万円です。流動負債の主な内訳は買掛金や短期借入金、賞与引当金などです。固定負債は主に長期借入金や退職給付に係る負債が計上されています。有利子負債は合計で5,576百万円と管理されています。
純資産の部
純資産の部は、47,348百万円となっています。その内訳は、資本金や資本剰余金、利益剰余金などの株主資本が39,613百万円、その他有価証券評価差額金などのその他の包括利益累計額が7,477百万円となっています。自己資本比率は77.0%と極めて健全な水準を保っています。
ROAとROE
株式会社オハラのROA(総資産利益率)は、2023年10月期実績で4.3%でした。一方、ROE(自己資本利益率)は6.4%となっています。ROAは業界平均並みの水準ですが、ROEは少し低めの水準にあります。これは自己資本比率が非常に高いため、レバレッジ効果が十分に活かせていないためと考えられます。今後は、収益性の向上とともに、適切な資本政策の検討も課題となるでしょう。
キャッシュフロー
株式会社オハラのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を確保しており、内部留保の蓄積が進んでいます。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。この投資活動によるキャッシュ・アウトフローは、今後の成長に向けた重要な投資であり、健全な財務体質を維持しつつ、設備増強や研究開発に取り組んでいると評価できます。
配当の支払額
株式会社オハラは、株主還元として配当を実施しています。2024年1月期第1四半期の1株当たり配当金は20円で、前年同期と同額となっています。配当性向は31.0%と、適正な水準を維持しているといえるでしょう。今後も、業績に応じた安定的な配当を継続していく方針のようです。
今後の展望
株式会社オハラは、光事業とエレクトロニクス事業の2つの柱を強化していく方針です。光事業では、カメラ市場の回復や新製品投入などで収益性の改善を目指します。エレクトロニクス事業では、半導体や次世代パワー半導体向けの高付加価値製品の拡販に注力します。また、研究開発投資の強化にも取り組み、新技術の開発で competitive edgeを高めていく計画です。これらの施策により、中長期的な業績拡大と株主価値の向上につなげていくと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社オハラは、光学デバイスと電子部品の製造・販売を主力事業として展開しており、技術力と品質力で業界をリードしています。当第1四半期は光事業の需要減少により減収減益となったものの、エレクトロニクス事業の好調が支えとなりました。財務体質も極めて健全で、今後の事業展開に問題はありません。同社は、光学とエレクトロニクスの両事業を伸ばすことで、持続的な成長を目指しています。株主還元も積極的に行っており、中長期的に株式投資としても魅力的な企業だと言えるでしょう。
株式会社オハラの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オハラの決算期は10月期で、第1四半期の決算発表は2024年3月8日に行われています。2024年1月期第1四半期の1株当たり配当金は20円で、前年同期と同額を維持しています。今後も業績に応じた安定配当を行う予定であり、株主還元にも注力していく見込みです。