株式会社ノザワの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は建築材料関連事業を主力とする企業で、今期の業績は過去最高の売上高と営業利益を更新するなど、好調な結果となりました。今後は、住宅需要の持続や建設関連市場の堅調な推移を背景に、さらなる業績拡大が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ノザワ
証券コード: 52370
決算期: 3月期
株式会社ノザワの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ノザワの決算日は3月31日で、決算発表は6月下旬頃に行われます。また、四半期決算は8月、11月、2月に発表されます。
主な事業
株式会社ノザワは、建築材料関連事業を主力とする企業です。押出成形セメント板「アスロック」や住宅用高遮音床材、住宅用軽量外壁材などの製品を製造・販売しています。これらの製品は、建築・住宅市場において高い評価を得ており、同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が181億43百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は16億19百万円(前年同期比106.2%増)と、過去最高を更新しました。また、経常利益は17億55百万円(前年同期比89.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億30百万円(前年同期比49.9%増)と、大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
株式会社ノザワの売上高は、2022年3月期(前期)が209億75百万円、2023年3月期(当期)は181億43百万円と、増加傾向にあります。利益面では、2022年3月期の経常利益が11億47百万円、2023年3月期は17億55百万円と大幅な増益を続けています。これは、主力製品の好調な販売と原価低減の効果によるものです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ノザワの2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表は、資産が297億93百万円、負債が105億27百万円、純資産が192億65百万円となっています。前期末と比較して、資産は増加、負債も増加しましたが、純資産も増加しており、財務体質は健全に維持されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が74億56百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が57億12百万円となっています。また、投資有価証券が31億16百万円と増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が42億99百万円、訴訟損失引当金が7億46百万円と計上されています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が111億85百万円、自己資本比率は64.7%と財務基盤が安定しています。
ROAとROE
株式会社ノザワのROA(総資産経常利益率)は、2022年3月期が4.0%、2023年12月期第3四半期は5.9%と上昇しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)は、2022年3月期が2.7%、2023年12月期第3四半期は3.8%と、収益性の向上がうかがえます。これは、売上高の増加と利益率の改善により、資産効率と自己資本利益率が高まっているためです。
キャッシュフロー
株式会社ノザワのキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に確保されており、投資活動によるキャッシュ・フローも建設仮勘定の増加等により支出超過となっています。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払い等により減少しています。総じて、安定したキャッシュ・フローを維持しているといえます。
配当の支払額
株式会社ノザワは、2023年6月に1株当たり35円の期末配当を実施しています。また、2022年3月期の年間配当金は1株当たり40円となっています。同社は、株主への利益還元を重視しており、今後も安定した配当の実施が期待されます。
今後の展望
株式会社ノザワは、建築・住宅市場の堅調な推移を背景に今後も売上高と利益の成長が見込まれます。また、ウクライナ情勢や為替動向などの外部環境の変化にも注視しつつ、材料費の上昇に対する適切な価格転嫁や原価低減などの対応策を講じていくことが重要になってきます。同社は、安定的な収益基盤の確立を目指し、積極的な事業展開を図っていくと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ノザワは、建築材料関連事業を主力とする企業で、2023年12月期第3四半期の業績は過去最高を更新するなど好調な結果となりました。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも大幅な増加を見せています。今後も、建築・住宅市場の堅調な推移に加え、同社の製品力と収益性改善への取り組みにより、さらなる成長が期待されます。株主還元面でも、安定配当の実施が続くことから、同社の株式は投資家の注目を集めるでしょう。
株式会社ノザワの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ノザワの決算日は3月31日で、決算発表は6月下旬頃に行われます。また、配当については、2023年6月に1株当たり35円の期末配当を実施しており、株主還元を重視した経営姿勢が窺えます。今後も、同社の安定成長と適切な利益配分が期待されます。