株式会社BTMの2023年12月期第3四半期の決算報告書が公開されました。同社は、DXソリューションの提供を通じて企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する事業を展開しており、今期も好調な業績を達成しているようです。主な見どころをご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社BTM
証券コード: 52470
決算期: 2023年3月期
株式会社BTMの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社BTMの決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行っています。同社は2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場したため、今回が初めての四半期報告書の開示となります。
主な事業
株式会社BTMは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する事業を行っています。具体的には、自社のデジタルソリューションの提供やITコンサルティング、ソフトウェア開発などを手掛けています。幅広い業界のクライアント企業に対して、業務の効率化やコスト削減、新たなビジネスモデルの構築などをサポートしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高2,988百万円、経常利益98百万円と、いずれも前年同期比で増加しました。売上総利益率は16.5%と高水準を維持しており、ITサービス企業ならではの高い収益性が特徴です。
売上・利益の推移
同社の過去3年間の業績推移を見ると、売上高、経常利益ともに順調に増加してきていることがわかります。特に直近の2年間は年平均15%以上の売上成長率を達成しており、事業拡大が順調に進んでいる様子が伺えます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況を示す四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,294百万円で、前期末比で32百万円増加しています。一方、負債合計は732百万円と前期末比で50百万円減少しており、財務体質の改善が進んでいることが分かります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が617百万円と安定した手元流動性を確保しつつ、受取手形・売掛金及び契約資産が594百万円と増加しています。これは売上の増加に伴うものと考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金が281百万円、短期借入金が90百万円となっています。前期末から借入金が減少しており、財務基盤の強化が進んでいることがわかります。
純資産の部
純資産は562百万円と前期末比で82百万円増加しました。この増加は、四半期純利益68百万円の計上によるものです。自己資本比率は43.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は7.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は12.2%となっています。いずれも前年同期と比べて上昇しており、資産効率や株主資本の収益性が向上していることが確認できます。これは、経常利益の増加に加え、財務体質の強化により資本効率が高まっているためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが32百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。これは、主に設備投資や借入金の返済に充てられたものと考えられます。全体として現金及び預金が49百万円減少しましたが、依然として手元流動性は高い水準を維持しています。
配当の支払額
株式会社BTMは、現時点では配当を実施していません。成長過程にある同社は、内部留保の確保による事業拡大を優先しているものと推察されます。今後の業績や資金繰りの状況次第では、株主還元策の検討も視野に入ってくると期待できるでしょう。
今後の展望
同社は、引き続きDX支援事業の拡大に注力していく方針です。企業のDX推進ニーズの高まりを背景に、自社ソリューションの強化や人材の確保・育成を進め、さらなる成長につなげていくとしています。また、上場による知名度向上やブランド力強化も追い風になっていくと考えられ、今後の業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社BTMは、デジタル化への企業ニーズの高まりを捉えて着実に業績を拡大してきました。直近の決算では、売上高、利益ともに増加しており、財務体質の改善も進んでいることが分かりました。今後もDX支援事業の強化に注力し、持続的な成長を目指していくものと期待できます。同社のさらなる飛躍に注目が集まるでしょう。
株式会社BTMの決算日や配当についてまとめました。
株式会社BTMの決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行っています。また、現時点では配当を実施していませんが、今後の業績次第では、株主還元策の検討も期待できるでしょう。