今期もしっかりと成長を続ける人気ITサービス企業、株式会社Fusicの決算報告がありました。前年同期比で15.2%の増収を達成し、収益性も良好な内容となっています。事業の柱であるクラウドインテグレーションサービスが引き続き好調で、自社サービスの拡大も順調に進んでおり、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社Fusic
証券コード: 52560
決算期: 2023年6月期
株式会社Fusicの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Fusicの決算日は6月30日です。また、今回の決算は2023年7月1日から2023年12月31日までの第2四半期累計期間の決算となります。
主な事業
株式会社Fusicは、クラウドを活用したシステム開発やインテグレーション、自社サービスの開発・提供などを行うDX(デジタルトランスフォーメーション)事業を主力としています。特にクラウドインテグレーションサービスは同社の看板事業で、企業のクラウド化を支援しています。また、独自の人事評価サービスや学校向け連絡サービスなどの自社サービスの提供にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期累計期間の業績は売上高870,021千円、営業利益114,162千円、経常利益114,022千円、四半期純利益74,428千円と好調な結果となりました。特に売上高は前年同期比15.2%の大幅な増収を達成しています。利益面でも営業利益率が13.1%、経常利益率が13.1%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去2期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は着実に増加しており、前期比15.2%増と大幅な伸びを示しています。利益面でも経常利益は前年同期比1.9%増と堅調に推移しています。クラウド化の需要が引き続き高く、自社サービスの強化でも収益が拡大しているため、今後も持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社Fusicの2023年12月末の財務状況は以下の通りです。
資産の部
総資産は1,287,694千円で、前期末比で55,312千円増加しています。主な増加要因は、長期開発案件の進捗に伴う契約資産の増加や、オフィス拡張に伴う敷金の差入です。
負債の部
負債合計は409,946千円と前期末比で23,402千円減少しています。主な減少要因は、長期借入金の返済によるものです。
純資産の部
純資産は877,747千円と前期末比で78,713千円増加しています。これは主に利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
株式会社FusicのROA(総資産利益率)は11.6%、ROE(自己資本利益率)は9.2%と、ともに良好な水準を維持しています。営業利益率が高く、効率的な経営が行われている企業だと評価できます。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス10,729千円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス19,900千円、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス12,379千円となっています。現金及び現金同等物の四半期末残高は804,939千円と、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
株式会社Fusicは、現時点では配当を行っていません。成長投資に注力し、内部留保の充実を図っている方針のようです。将来的には株主還元策の導入も期待できるかもしれません。
今後の展望
株式会社Fusicは、引き続きクラウドインテグレーションサービスの需要取り込みに注力し、自社サービスの拡大にも力を入れていく方針です。DX支援のニーズは高まり続けており、同社の強みを活かしながら持続的な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社Fusicは、DXやクラウド化の需要をしっかりと取り込み、着実な業績拡大を続けている人気のIT企業です。自社サービスの強化や人員の拡充など、中長期的な成長に向けた施策にも注力しており、今後の更なる飛躍が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社Fusicの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Fusicの決算日は毎年6月30日です。今回の決算は2023年7月1日から2023年12月31日までの第2四半期累計期間の決算となります。同社は現時点では配当を行っていない方針で、内部留保の充実に注力しています。今後の業績拡大と株主還元策への期待が高まると言えるでしょう。