旭コンクリート工業株式会社の最新四半期決算が発表されました。売上高や利益が前年同期を上回る良好な業績を示しています。
旭コンクリート工業は、主にコンクリート二次製品の製造・販売を手掛ける老舗のコンクリート製品メーカーです。建設需要の高まりを受け、業績は順調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 旭コンクリート工業株式会社
証券コード: 52680
決算期: 3月
旭コンクリート工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
旭コンクリート工業の決算は、毎年3月31日を基準日として行われています。第3四半期(10月-12月期)の決算が今回発表されたものです。
主な事業
旭コンクリート工業は、コンクリート二次製品の製造・販売を主な事業としています。主要製品には、プレキャストコンクリート製品やプレストレストコンクリート製品があり、主に建設現場で使用されています。グループ会社も含めると、コンクリート製品の開発から製造、販売まで一貫した事業展開を行っています。建設需要に合わせて、技術開発にも力を入れている企業です。
今期の業績と利益率は?
当期第3四半期(2023年4月-12月期)の売上高は49億84百万円と前年同期比で6.3%増加しました。また、営業利益は3億16百万円と前年同期比で20.5%の増益となりました。
売上高増加や価格改定などにより、売上高営業利益率は6.4%と、前年同期の5.6%から改善されました。建設需要の堅調さと同時に、原価低減や生産性向上への取り組みが功を奏している模様です。
売上・利益の推移
旭コンクリート工業の売上高は過去5年で46-51億円台を推移しており、安定した売上基盤を持っています。
一方、経常利益は2-4億円程度で、景気変動の影響は受けやすい傾向にあります。今期は経済環境の変化に柔軟に対応できた結果、前年同期比で増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
旭コンクリート工業の資産合計は138億円と、前事業年度末に比べ3.4%増加しました。主な増加要因は関係会社株式の時価評価による増加です。
資産の部
流動資産は87億円と前事業年度末比1.2%増加しました。一方、固定資産は50億円と4.8%増加しています。
負債の部
負債合計は30億円と前事業年度末比0.6%減少しました。流動負債が減少した一方で、固定負債が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は107億円と前事業年度末比3.5%増加しました。利益剰余金や有価証券評価差額金の増加により、自己資本比率も77.6%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
旭コンクリート工業のROAは前年同期比で0.4ポイント上昇し、2.4%となりました。これは売上高の増加と資産効率の改善によるものです。
また、ROEは前年同期比で1.1ポイント上昇し、2.8%となっています。利益率の改善と自己資本の効率化が奏功した結果と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期と比較すると、営業活動によるキャッシュ・フローは増加し、投資活動によるキャッシュ・フローも抑制されていることが推測できます。この結果、財務体質の健全性が高まっているものと考えられます。
配当の支払額
旭コンクリート工業は、年間配当金を1株当たり13円と前期から変更ありません。配当性向は約55%程度で、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
旭コンクリート工業は、建設需要の堅調な推移や設計段階からの提案力強化、プレキャスト化の推進など、様々な取り組みを行っています。今後も価格改定や原価低減を続けることで、売上高と利益の着実な拡大が期待できそうです。
先行きの不透明な経済環境ではありますが、同社の強みを生かした事業展開に期待が高まります。
編集部のまとめ
旭コンクリート工業の最新四半期決算は好調な結果となりました。売上高や利益が前年同期を上回り、収益力の高さが際立っています。建設需要の高まりを捉えつつ、生産性向上や原価低減などの取り組みも奏功しています。
今後も安定した事業基盤と健全な財務体質を活かし、さらなる成長が期待できそうです。株主還元にも意欲的で、中長期的な投資先として魅力的な企業だと言えるでしょう。
旭コンクリート工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
旭コンクリート工業の決算は毎年3月31日を基準日として行われています。年間配当金は1株当たり13円で、株主還元にも力を入れています。今回の第3四半期決算では、売上高や利益が前年同期を上回る良好な業績を上げており、建設需要の高まりを受けて今後の成長が期待できる企業です。