日本コンクリート工業株式会社の第93期第2四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

今回は、日本コンクリート工業株式会社の2023年度第2四半期の決算報告書を分析しました。売上高が前年同期比7.4%増加の264億33百万円と順調な業績を維持しています。特に、主力のコンクリート二次製品事業の売上が好調に推移したことが大きな要因です。また、営業利益は前年同期比3,034.6%増の12億73百万円と大幅な増益となっています。この背景には、適正価格の浸透や工事採算の改善などの経営改善施策が効果を発揮したことがうかがえます。今後も、災害復旧や設備投資案件の増加を背景に、同社の業績は良好に推移していくと期待されます。

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企業情報

企業名: 日本コンクリート工業株式会社
証券コード: 52690
決算期: 2023年9月30日現在の第2四半期連結累計期間

日本コンクリート工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

日本コンクリート工業株式会社の決算期は3月31日です。今回の決算報告は、2023年4月1日から2023年9月30日までの第2四半期連結累計期間に関するものです。同社は、金融商品取引法に基づき、第2四半期連結財務諸表を作成し、開示しています。

主な事業

日本コンクリート工業株式会社は、コンクリートパイル、コンクリート二次製品、不動産賃貸・太陽光発電事業を展開しています。特に、コンクリートパイルの製造・販売と、プレキャストコンクリート製品の製造・施工が主力事業となっています。これらのコンクリート関連製品を通して、災害からの早期復旧、社会インフラの維持・更新、工期短縮や省人・省力化などに貢献しています。

今期の業績と利益率は?

当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が264億33百万円(前年同期比7.4%増)営業利益が12億73百万円(前年同期比3,034.6%増)と大幅な増収増益となっています。特に、主力のコンクリート二次製品事業が好調に推移し、適正価格の浸透やコストダウンなどの経営改善策が奏功したことが業績向上に寄与しました。この結果、経常利益率は5.8%と高水準の収益性を確保できています。

売上・利益の推移

直近の過去2期を見ると、売上高は前期が529億86百万円、当期第2四半期は264億33百万円と堅調に推移しています。利益面では、前期は9千7百万円の経常利益だったものが、当期第2四半期では15億29百万円と大幅に改善されています。今後も、災害復旧需要や設備投資の増加が見込まれることから、業績は順調に推移していくと期待できます。

四半期連結貸借対照表について

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前期末比33億15百万円増加の803億78百万円となっています。流動資産は356億72百万円、固定資産は447億6百万円と、ともに前期末から増加しています。一方、負債合計は402億98百万円で、前期末比8億94百万円の増加となりました。純資産は400億80百万円と、前期末比24億21百万円の増加です。自己資本比率は46.3%と健全な水準を維持しています。

資産の部

当第2四半期連結会計期間末の資産の部では、現金及び預金が前期末比19億78百万円増加の91億14百万円、投資有価証券が21億3百万円増加の144億39百万円となるなど、流動資産、固定資産ともに増加しています。これは主に事業活動の活発化や株式市況の改善によるものと考えられます。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金が前期末比2億62百万円増加の55億7百万円、未払法人税等が3億60百万円増加の6億69百万円となるなど、流動負債が全体として11億50百万円増加しています。一方、長期借入金が11億14百万円減少するなど、固定負債は2億56百万円の減少となりました。

純資産の部

純資産の部では、その他有価証券評価差額金が14億66百万円増加の49億21百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、純資産合計は24億21百万円増加の400億80百万円となっています。この結果、自己資本比率は46.3%となり、財務の健全性が保たれている状況です。

ROAとROE

当第2四半期連結累計期間のROA(総資産利益率)は年率換算で3.9%ROE(自己資本利益率)は年率換算で7.9%となっています。前期に比べ大幅な改善が見られ、収益力の向上が確認できます。これは、適正価格の浸透やコストダウンなどの経営改善策が奏功し、営業利益率が4.8%と高水準になったことが主な要因です。今後も、収益性の高い事業を中心に業績が伸長することで、ROAやROEがさらに改善されると期待されます。

キャッシュフロー

当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが34億29百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上や売上債権の減少によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは6億9百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは8億49百万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物は91億14百万円となり、前期末比19億78百万円増加しています。

配当の支払額

当社は、第2四半期末の配当を1株当たり6.50円と決定しました。前期は無配でしたが、今期は復配の方針です。この配当は、連結業績の回復を受けて、株主への利益還元を実施するものです。今後も、業績に応じた適切な配当を行うことで、株主還元の充実を図っていく考えです。

今後の展望

日本コンクリート工業株式会社は、災害からの早期復旧、社会インフラの維持・更新、工期短縮や省人・省力化などに寄与する製品・サービスを提供しています。今後は、CO2固定化・利活用技術(CCUS)やグリーン製品の開発・拡販にも注力し、環境への配慮と事業成長を両立させていく方針です。また、適正価格の実現やコストダウンなどの経営改善策を継続することで、業績のさらなる向上と株主還元の充実を目指します。これらの取り組みを通じて、同社の中長期的な企業価値向上が期待されます。

編集部のまとめ

日本コンクリート工業株式会社は、コンクリート関連製品の製造・販売を中心に事業を展開し、インフラ整備や災害復旧に貢献しています。今回の決算では、主力の二次製品事業が好調に推移し、経営改善策の効果もあって大幅な増収増益を達成しました。財務基盤も健全で、株主還元も復配となるなど、業績と企業価値の向上が確認できました。今後は、環境対応製品の開発やコスト削減などにも注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。

日本コンクリート工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

日本コンクリート工業株式会社の決算期は3月31日で、今回の決算は2023年4月1日から9月30日までの第2四半期連結累計期間の業績です。配当は1株当たり6.50円と復配となり、今後も業績に応じた適切な株主還元を行っていく考えです。同社は、インフラ整備や災害復旧に不可欠なコンクリート製品の主力企業として、環境配慮型製品の開発や経営改善にも取り組み、持続的な成長を目指しています。

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