ジオスター株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告が発表されました。業績は前年同期から減収減益となったものの、建設需要の高さを背景に堅調な推移が続いています。今後も公共工事の増加が期待され、さらなる利益拡大が期待されます。
企業情報
企業名: ジオスター株式会社
証券コード: 52820
決算期: 3月期
ジオスター株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジオスター株式会社は3月31日が決算日で、年4回の四半期決算を開示しています。第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績となります。
主な事業
ジオスター株式会社は主に土木用製品の製造・販売を行っている企業です。トンネルや道路構造物に使用されるセグメントや補強土用コンクリートブロック、二次製品などを製造しており、国内外の公共事業や建設現場に納入しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高168億57百万円(前年同期比1.2%減)、営業利益9億89百万円(同26.1%減)、経常利益10億11百万円(同25.6%減)と減収減益となりました。しかし、利益率は依然として高水準を維持しており、経常利益率は6.0%となっています。
売上・利益の推移
ジオスター株式会社の業績は、公共工事需要の動向に大きく影響されます。近年は公共投資が堅調に推移しており、売上高は概ね横ばいで推移しています。一方で利益面では、資材価格高騰の影響から前年同期比で減益となっているものの、高い収益性を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
ジオスター株式会社の財務体質は良好といえます。当第3四半期連結会計期間末の総資産は337億81百万円で、前連結会計年度末比7億63百万円減少しましたが、自己資本比率は66.8%と高水準を維持しています。
資産の部
主な資産は、現金及び預金が18億90百万円、受取手形及び売掛金が45億39百万円となっています。また、棚卸資産も合計で59億87百万円と、受注に備えた適切な水準を確保しています。
負債の部
負債は主に、支払手形及び買掛金が35億86百万円、前受金が37億90百万円となっています。有利子負債は3億30百万円と低水準を維持しており、健全な財務体質が続いています。
純資産の部
純資産は225億81百万円で、前連結会計年度末に比べ6億97百万円増加しています。利益剰余金が143億38百万円と、着実な利益蓄積が進んでいます。
ROAとROE
ジオスター株式会社のROAは3.0%、ROEは5.8%と、安定した収益性を維持しています。主力事業の土木事業が順調に推移し、高い利益率を確保できているため、資本効率も良好と評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが25億8百万円の増加となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは9億16百万円の減少となっています。全体としては現金及び現金同等物が16億65百万円減少しましたが、手許流動性は確保できている状況です。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり6円で、前期比8円の減少となりました。配当性向は28.8%で、企業の成長投資と株主還元のバランスを取りながら、株主様への利益還元を実施しています。
今後の展望
ジオスター株式会社の今後の事業環境は概ね良好と見られます。公共投資は引き続き底堅く推移し、2023年3月期連結業績予想は売上高235億円、営業利益16億円と、前期実績を上回る見込みです。資材価格高騰の影響を受けつつも、品質と生産性の向上により収益力の維持が期待されます。
編集部のまとめ
ジオスター株式会社の2023年12月期第3四半期の決算は、減収減益となりましたが、依然として高水準の収益性を維持しています。公共投資需要の堅調な推移や、原価低減努力により、今後も安定した業績が期待されます。株主還元も継続的に実施しており、株主の皆様にとってもプラスの内容と言えるでしょう。
ジオスター株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ジオスター株式会社は3月31日が決算日で、年4回の四半期決算を開示しています。配当金は1株当たり6円と、前期から8円減少しましたが、健全な財務状況と配当性向28.8%の水準を維持しています。今後も着実な業績拡大とともに、株主還元の充実が期待されます。