こんにちは。株式会社イトーヨーギョーの2023年12月期第3四半期決算報告書について簡単にご紹介したいと思います。
企業情報
企業名: 株式会社イトーヨーギョー
証券コード: E01216
決算期: 3月決算
株式会社イトーヨーギョーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イトーヨーギョーの決算期は3月で、今回の決算は2023年12月期第3四半期の決算報告になります。決算日は2023年12月31日で、2024年2月9日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社イトーヨーギョーは、コンクリート関連事業、建築設備機器関連事業、不動産関連事業の3つの事業を展開しています。
主力のコンクリート関連事業では、「ライン導水ブロックシリーズ」や「ヒュームセプター」などの独自製品を製造・販売しており、環境への配慮や施工性の良さが高く評価されています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高19億49百万円(前年同期比19.3%減)、営業損失12百万円(前年同期は80百万円の営業利益)、経常損失17百万円(前年同期は79百万円の経常利益)、四半期純損失12百万円(前年同期は58百万円の四半期純利益)と厳しい結果となりました。
主な要因は、建築設備機器関連事業の期首における仕掛工事案件が少なかったことなどによるものです。
売上・利益の推移
直近3期の業績推移を見ると、2022年3月期は売上高34億67百万円、経常利益1億76百万円と好調でしたが、2023年12月期第3四半期は売上高19億49百万円、経常損失17百万円と減収減益となっています。
この背景には、資材高騰の影響による受注の延期や見直しなどがあったようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社イトーヨーギョーの2023年12月期第3四半期末の貸借対照表を見てみましょう。
資産の部
総資産は54億98百万円で、前事業年度末から3億57百万円減少しています。流動資産は22億35百万円で、現金及び預金の減少や受取手形及び売掛金の減少などが主な要因です。固定資産は32億62百万円と、わずかながら増加しています。
負債の部
負債合計は22億48百万円で、前事業年度末から3億11百万円減少しました。流動負債は14億95百万円で、支払手形及び買掛金の減少などが主な要因です。固定負債は7億53百万円と、長期借入金の減少などにより減少しています。
純資産の部
純資産は32億49百万円で、前事業年度末から45百万円減少しています。利益剰余金の減少などが主な要因です。
ROAとROE
株式会社イトーヨーギョーのROA(総資本利益率)は前期5.3%、当期は-0.3%と大幅に悪化しています。
また、ROE(自己資本利益率)も前期5.4%、当期は-0.4%と低下しています。
これらの低下は、主に売上高と利益の減少が主な原因と考えられます。今後の業績回復が期待されます。
キャッシュフロー
キャッシュフローに関する情報は四半期報告書には開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは減少していると推測されます。
財務活動においては、長期借入金の返済などにより、キャッシュ・フローが減少したと考えられます。
配当の支払額
株式会社イトーヨーギョーは、2023年6月28日の定時株主総会で1株当たり15円の期末配当を決議しています。
この配当は、前期の1株当たり10円から5円増配となっており、業績が改善傾向にあることが伺えます。
今後の展望
株式会社イトーヨーギョーは、無電柱化や環境対策製品の需要増加に期待しており、新製品の開発や販売網の拡大に取り組んでいきたいとしています。
また、国土交通省の道路整備計画など、インフラ投資の増加も追い風になると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社イトーヨーギョーは、コンクリート関連事業を中心に、環境に配慮した製品づくりに注力しています。
今期は一時的な業績の悪化が見られましたが、無電柱化や環境対策製品への期待は高く、今後の業績回復が期待できそうです。
株主還元面でも増配を実施しており、株主への還元にも力を入れていることがわかりました。
株式会社イトーヨーギョーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イトーヨーギョーの決算期は3月で、今回の決算は2023年12月期第3四半期の決算報告でした。
また、同社は2023年6月に1株当たり15円の期末配当を決議しており、前期の10円から5円の増配となっています。
今後も、無電柱化や環境対策製品への期待が高く、業績の回復が期待されます。