会社決算の季節、TOTO株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されました。TOTOは創立100年以上の歴史を持つ建設設備機器メーカーで、水周り製品の分野で国内トップシェアを誇っています。今回の決算では、売上高は前年同期比で0.5%減少したものの、営業利益は24.5%減となりました。経営陣はグローバル市場での競争に注力し、持続可能な成長を目指していきます。
企業情報
企業名: TOTO株式会社
証券コード: 53320
決算期: 2023年3月期
TOTO株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
TOTO株式会社の決算期は3月31日です。四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回行われています。
主な事業
TOTO株式会社はトイレ、洗面台、キッチンなどの水周り製品を中心に製造・販売しています。自社開発の先進技術を活かし、快適性や環境性能に優れた製品を提供しています。国内トップシェアを誇る一方、海外事業の拡大にも力を入れている企業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高5,247億65百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益329億9百万円(同24.5%減)となりました。日本国内や中国での市況悪化の影響がみられたものの、米州事業は好調に推移しています。
売上・利益の推移
TOTOの過去3年間の売上高は7,011億87百万円(2022年3月期)、5,271億43百万円(2022年12月期)、5,247億65百万円(2023年12月期)と推移しています。また、経常利益は547億60百万円(2022年3月期)、474億63百万円(2022年12月期)、375億69百万円(2023年12月期)となっています。海外事業の成長が業績を牽引する一方で、国内市況の低迷がマイナスに働いています。
四半期連結貸借対照表について
TOTO株式会社の総資産は前連結会計年度末比331億65百万円増の7,648億4百万円となりました。有形固定資産などが増加した一方で、現金及び預金が減少しています。負債は前連結会計年度末比18億85百万円減の2,688億60百万円となり、支払手形及び買掛金が減少しています。
資産の部
流動資産は3,489億27百万円、固定資産は4,158億77百万円となっています。主な増加は有形固定資産の237億50百万円増加や投資有価証券の82億12百万円増加です。現金及び預金は131億8百万円減少しています。
負債の部
流動負債は2,178億56百万円、固定負債は508億4百万円となっています。支払手形及び買掛金が79億1百万円減少し、その他固定負債が89億83百万円増加しています。
純資産の部
株主資本は4,059億3百万円、その他の包括利益累計額は822億41百万円となっています。前期末比で純資産は350億50百万円増加しています。
ROAとROE
TOTO株式会社のROA(総資本経常利益率)は前期末の7.5%から当期の4.9%に低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期末の8.5%から当期の5.3%に低下しています。これは業績悪化に加えて、固定資産投資や有価証券運用益などによる資産の積み上がりの影響です。今後の収益性改善と資産効率化が課題となっています。
キャッシュフロー
TOTO株式会社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが375億69百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが264億75百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが242億7百万円の支出となっています。設備投資や自己株式取得などで資金が流出しています。
配当の支払額
TOTO株式会社は年2回の配当を実施しています。直近の配当実績は、2023年6月期中間配当50円/株、2023年12月期中間配当50円/株となっています。株主還元に力を入れる一方で、今後の成長投資にも注力する方針です。
今後の展望
TOTO株式会社は、「新共通価値創造戦略 TOTO WILL2030」の実現に向けて取り組んでいきます。国内外の住設事業やセラミック事業を通じて、環境配慮と快適性を両立した商品開発に注力し、持続的な成長を目指します。また、デジタルトランスフォーメーションの推進やESG経営の強化にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
TOTO株式会社は、トイレやバスルームなどの水周り製品を中心に展開する大手メーカーです。創業以来、清潔で快適な生活文化の提案を続けており、国内外で高い評価を得ています。当期の業績は減収減益となりましたが、中長期的な視点で持続可能な成長を目指す取り組みが注目されます。今後の展開にも期待が高まります。
TOTO株式会社の決算日や配当についてまとめました。
TOTO株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回行われています。配当は中間配当と期末配当の年2回で、2023年6月期中間配当50円/株、2023年12月期中間配当50円/株の実績があります。株主還元にも力を入れる一方で、中長期的な成長投資にも注目が集まっています。