新東株式会社の第2四半期決算が公表されましたので、その内容をわかりやすく解説していきます。新東株式会社は住宅用陶器瓦の製造・販売を行う老舗企業で、国内の瓦市場をリードしています。
企業情報
企業名: 新東株式会社
証券コード: 53800
決算期: 6月期
新東株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新東株式会社の決算日は6月30日で、2023年6月期の第2四半期(2023年7月1日~12月31日)の決算が公表されました。通常の日本企業と同じく、3月/6月/9月/12月の各月末が決算日となっています。
主な事業
新東株式会社は住宅用陶器瓦の製造・販売を主力事業としています。瓦は建物の屋根材として使用されるほか、外壁材としても利用されているため、主に住宅建設・リフォーム市場向けに製品を販売しています。
その他にも、板金加工やオーバーホールサービスなど、関連する事業も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
新東株式会社の第2四半期業績は、売上高2,322百万円、経常利益14百万円、四半期純利益2百万円となりました。売上高は前年同期比約13%の減少、利益も大幅に減少しています。
利益率では、売上総利益率17.8%、営業利益率0.2%、経常利益率0.6%となっており、前年同期と比べて大きく低下しています。これは主に原材料価格高騰などのコスト増加により利益率が低下したためです。
売上・利益の推移
新東株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移は以下の通りです。売上高は減少傾向にあり、直近期は前年同期比で大幅減少となっています。一方で利益は減少傾向にあり、第2四半期は前年同期比で大幅減少しました。このような状況から、業績は低迷していると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
新東株式会社の第2四半期末の貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
流動資産は2,506百万円で、前事業年度末に比べて179百万円減少しました。これは主に受取手形・売掛金が減少したためです。一方、固定資産は3,723百万円で、13百万円減少しています。
負債の部
流動負債は2,372百万円で、222百万円減少しました。これは主に電子記録債務や未払消費税等が減少したためです。一方、固定負債は563百万円で、48百万円増加しています。
純資産の部
純資産は3,293百万円で、19百万円減少しました。これは主に利益剰余金が減少したためです。
ROAとROE
新東株式会社の ROA(総資産経常利益率)は0.2%、ROE(自己資本利益率)は0.1%となっています。前年同期と比べると大幅に低下しており、収益性が悪化していることがわかります。これは主に売上減少と原材料価格高騰などによる利益率の低下が影響しています。
キャッシュフロー
新東株式会社の第2四半期のキャッシュ・フローは以下の通りです。営業活動によるキャッシュ・フローは108百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは33百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは0百万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の残高は前事業年度末比74百万円増加の136百万円となっています。
配当の支払額
新東株式会社は、2023年9月の定時株主総会で、1株当たり37.5円の期末配当を決議しました。これは前期の1株当たり37.5円と同額の配当です。株主還元の水準は維持されている状況です。
今後の展望
新東株式会社は、売上高や利益が低下傾向にあるため、原材料価格高騰への対応や生産性向上による収益改善が課題となっています。中期的には、住宅市場の回復とともに業績も改善されるとの期待があります。ただし、物価高騰など不透明な経済環境が続くなか、先行きは不透明な状況です。
編集部のまとめ
新東株式会社の第2四半期決算は、売上高や利益が大幅に減少する厳しい内容でした。主力製品の需要低迷に加え、原材料価格高騰で収益性が悪化しています。今後の業績回復には、製品価格への転嫁や生産効率の改善などが課題となるでしょう。株主還元は維持されていますが、全体としては低調な決算内容と言えます。
新東株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新東株式会社の決算日は6月30日で、第2四半期の決算が公表されました。配当については、2023年9月の定時株主総会で1株当たり37.5円の期末配当が決議されており、前期と同額の水準が維持されています。今後の業績回復に向けて、経営陣の取り組みに注目していきたいと思います。