新東株式会社の2023年7月から2024年3月までの第3四半期決算報告書が公開されました。売上高は3,319百万円となり、前年同期に比べ約4.8%減少しましたが、収益率の改善により、経常損失は2百万円となりました。また、新製品の開発や生産性の向上に取り組み、前年同期に比べ業績は改善されています。
企業情報
企業名: 新東株式会社
証券コード: 53800
決算期: [2023年7月1日 – 2024年6月30日]
新東株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新東株式会社の決算日は6月30日となっています。第3四半期会計期間は2024年1月1日から2024年3月31日までとなります。
主な事業
新東株式会社は、瓦の製造・販売を主な事業としています。主力製品の「CERAMシリーズ」と「SHINTOかわらS」の拡販に注力し、新製品開発と生産性向上にも取り組んでいます。また、YouTubeやLINEなどのSNSを活用したPRやWeb会議型アプリを使った営業活動にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高が3,319百万円と前年同期比で約4.8%減少しました。一方で、原油価格高騰や円安による製造コストの上昇に対して、販売価格への転嫁を行ったことで売上総利益率が17.7%と改善されました。この結果、経常損失は2百万円となりました。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は減少傾向にありますが、利益率の改善により、経常利益は前年同期から大幅に改善されています。新製品開発や生産性向上の取り組みが功を奏してきた結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
新東株式会社は単体での決算報告となっています。四半期連結貸借対照表では、資産、負債、純資産の状況について確認することができます。
資産の部
資産合計は6,308百万円となり、前期末から115百万円減少しています。流動資産が2,593百万円、固定資産が3,715百万円です。
負債の部
負債合計は3,017百万円となり、前期末から92百万円減少しています。流動負債が2,472百万円、固定負債が545百万円です。
純資産の部
純資産合計は3,291百万円となり、前期末から22百万円減少しています。自己資本比率は52.2%となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期の1.1%から-0.3%に低下しています。これは売上高の減少と経常損失の計上により、総資産利益率が低下したためです。一方、ROEは前年同期の0.8%から-0.3%に低下しており、自己資本利益率の悪化が見られます。今後は収益力の向上による利益率改善が課題といえるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を確認すると、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期に比べ悪化しており、経常損失の計上や売上債権の増加などにより減少しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはほぼ横ばい、財務活動によるキャッシュ・フローは借入れにより増加しています。全体としては現金及び預金が92百万円増加しました。
配当の支払額
新東株式会社は、1株当たり配当金37.5円を実施しており、総額で26,535千円の配当を行っています。株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。
今後の展望
新東株式会社は、主力製品の拡販や新製品開発、生産性向上に注力し、収益力の向上を目指します。また、SNSを活用したPRや営業活動、札幌証券取引所への上場による地域貢献など、販路拡大に取り組んでいく方針です。売上高と収益性の改善を目指し、さらなる成長を期待したいです。
編集部のまとめ
新東株式会社の第3四半期決算は、売上高減少と経常損失の計上となりましたが、収益率の改善や新製品開発、生産性向上など、収益力の向上に向けた取り組みが進んでいます。今後は売上高回復と収益性の向上により、業績の改善が期待できそうです。株主還元の面でも積極的な姿勢が窺えます。今後の成長に注目していきたいですね。
新東株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新東株式会社の決算日は6月30日で、第3四半期会計期間は2024年1月1日から3月31日までです。また、1株当たり配当金は37.5円と、株主還元に注力していることがわかりました。今後の業績改善に期待が持てる企業といえるでしょう。