株式会社神戸製鋼所の2023年第3四半期の決算が発表されました!売上高は前年同期比890億円増の1兆8,737億円と好調な結果でした。営業利益も前年同期比844億円増の1,382億円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社 神戸製鋼所
証券コード: 5406
決算期: 2023年3月期
株式会社 神戸製鋼所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社神戸製鋼所は3月31日を期末決算日としており、第3四半期決算は12月31日までの9ヶ月分となります。通期決算は2024年2月9日に発表される予定です。
主な事業
株式会社神戸製鋼所は、鉄鋼、アルミ、素形材、溶接、機械、エンジニアリング、建設機械、電力など、幅広い事業を展開している総合素材メーカーです。鉄鋼事業を中核とし、自動車、建設、インフラ、エネルギーなどの分野で高度な製品を提供しています。また、成長分野のクリーンエネルギー分野にも注力しており、水素社会実現に向けた取り組みを進めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1兆8,737億円、営業利益1,382億円と大幅な増収増益となりました。また、経常利益は1,339億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,097億円と非常に高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は2023年3月期の2兆4,725億円から、2024年3月期第3四半期は1兆8,737億円と減少しています。一方、営業利益は2023年3月期の1,613億円から、2024年3月期第3四半期は1,382億円と大幅に増加しています。原料価格の下落や販売価格の改善などが要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は2兆9,762億円と前期末から増加しています。負債合計は1兆8,654億円で、純資産は1兆1,108億円となっています。自己資本比率は34.9%と高水準を維持しています。
資産の部
主な資産は、有形固定資産1兆526億円、棚卸資産7,300億円、受取手形・売掛金及び契約資産3,887億円などです。高水準の設備投資と生産活動を維持しています。
負債の部
主な負債は、借入金7,149億円、支払手形・買掛金5,603億円、社債1,150億円などです。有利子負債は前期末から減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産は1兆1,108億円で、前期末から増加しています。利益剰余金が5,491億円と大幅に積み上がっています。自己資本比率は34.9%と高水準を維持しており、財務基盤が強化されています。
ROAとROE
ROAは前期末の5.5%から当第3四半期は6.1%に上昇し、ROEも前期末の12.3%から14.4%に改善しています。これは、営業利益の大幅な増加と、財務体質の改善が貢献しています。収益性と効率性が高まってきていると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,304億円の収入となり、前年同期と比べて大幅に増加しています。これは営業利益の増加やワーキングキャピタルの改善などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは471億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは664億円の支出となっています。全体としては現金及び預金が1,316億円と、手元流動性が高い水準を維持しています。
配当の支払額
当社は株主還元として、年2回の配当を行っています。第3四半期累計期間では、中間配当として45円/株を実施しました。前年同期の30円/株から大幅に増額しており、収益の改善を反映した配当政策となっています。
今後の展望
今後の見通しについては、世界経済の下振れリスクを注視しつつ、自社の強みを活かした収益力の維持・向上に注力するとしています。特に、クリーンエネルギー分野の水素事業など、成長分野への取り組みを加速させていく方針です。また、生産性向上やコストダウンにも継続的に取り組み、収益基盤の強化を図っていきます。
編集部のまとめ
株式会社神戸製鋼所の2023年第3四半期決算は、大幅な増収増益となり、財務体質も改善傾向にあります。特に、営業利益の大幅な伸び、自己資本比率の上昇、ROAとROEの改善などは、収益力と効率性の向上が感じられる好決算でした。今後も、成長市場への投資や生産性向上などに取り組み、さらなる業績拡大が期待されます。株主還元も強化されており、株主にとっても魅力的な企業といえるでしょう。
株式会社 神戸製鋼所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社神戸製鋼所の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日までの9ヶ月分となっています。年2回の配当を実施しており、当第3四半期では中間配当として1株当たり45円の配当を行っています。前年同期と比べて大幅に増額しており、収益の改善を反映した株主還元となっています。今後も業績の拡大と安定した配当が期待できる企業といえるでしょう。