株式会社中山製鋼所の決算報告をお届けします。同社は鉄鋼事業を中心に、エンジニアリング事業や不動産事業も手掛ける老舗企業です。この度の第3四半期連結決算では、売上高が前年同期比で減少したものの、経常利益や純利益は健闘しており、堅調な業績を示しています。今回の決算から、中山製鋼所の財務状況や業績の推移、そして今後の展望について見ていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社中山製鋼所
証券コード: E01229
決算期: 3月31日
株式会社中山製鋼所の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社中山製鋼所の決算日は3月31日です。決算発表は、4月上旬に行われます。また、第2四半期決算は10月上旬、第3四半期決算は2月上旬に公表されます。
主な事業
株式会社中山製鋼所は、鉄鋼事業を主力としています。電気炉による粗鋼製造から、鋼材の加工・販売まで一貫して手掛けています。また、エンジニアリング事業では、金属熱処理設備の製造・販売、海洋構造物の製造・販売などにも取り組んでいます。さらに、不動産事業では、所有不動産の賃貸を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,382億35百万円と前年同期比で減少しました。しかし、営業利益は94億98百万円、経常利益は94億18百万円と好調で、親会社株主に帰属する四半期純利益も65億22百万円と高水準を維持しています。利益率も高く、経常利益率は6.8%となっています。
売上・利益の推移
近年の業績は、2022年3月期に売上高が1,337億円、経常利益が102億円と過去最高を記録しました。今期第3四半期の売上高は微減しているものの、利益水準は高く維持されています。会社は中期経営計画に沿って事業の強化を進めており、今後も安定した収益基盤を築いていくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社中山製鋼所の四半期連結貸借対照表を見ると、全体としては健全な財務体質を維持しています。
資産の部
当第3四半期末の総資産は1,501億8百万円で、前期末から14億21百万円増加しています。流動資産は966億3百万円、固定資産は535億5百万円となっています。
負債の部
負債合計は486億40百万円で、前期末から32億87百万円減少しました。流動負債が329億14百万円、固定負債が157億26百万円です。
純資産の部
純資産合計は1,014億67百万円となり、前期末から46億8百万円増加しました。自己資本比率は67.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社中山製鋼所のROA(総資産経常利益率)は6.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.6%となっています。前期と比べて若干の減少はありますが、依然として高い水準を保っています。これは、主力の鉄鋼事業が安定した収益を生み出し、経営の効率化が進んでいるためと考えられます。
キャッシュフロー
当社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インフローが安定的に計上されています。一方で、設備投資などの investing活動によるキャッシュ・アウトフローも一定額計上されています。この結果、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどから一定のアウトフローが発生しています。全体としては、堅調なキャッシュポジションを維持していると言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社中山製鋼所は、株主への利益還元として安定的な配当を行っています。当期は、中間配当として1株当たり19円、期末配当も1株当たり22円を実施する予定です。年間配当金は1株当たり41円となり、配当性向は34.1%見込まれています。
今後の展望
株式会社中山製鋼所は、中期経営計画に基づき、加工分野の強化や鉄源の多様化、製造コストの削減などに取り組んでいます。世界的な経済情勢の不透明感はありますが、同社の堅実な経営と技術力を背景に、今後も安定的な業績を見込めると考えられます。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
株式会社中山製鋼所の業績は、第3四半期決算でも好調な結果となりました。売上は微減したものの、利益水準は高く維持されています。同社は中期経営計画に沿った事業強化に取り組み、堅実な経営基盤を築いてきました。今後も安定した収益力と健全な財務体質を活かして、さらなる成長が期待できるでしょう。株主への利益還元も着実に行われており、株主優待制度の導入など、投資家にとっても魅力的な企業だと言えます。
株式会社中山製鋼所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社中山製鋼所の決算日は3月31日で、決算発表は4月上旬に行われます。同社は安定した業績を確保しており、当期の年間配当金は1株当たり41円と、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいます。今後も同社の動向に注目が集まるでしょう。
