東京鐵鋼株式会社の最新四半期決算報告が公開されました。2023年12月期第3四半期の業績は売上高が前年同期比1.9%減少の585億68百万円、営業利益は前年同期比162.1%増の73億65百万円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 東京鐵鋼株式会社
証券コード: 54450
決算期: 3月期
東京鐵鋼株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東京鐵鋼株式会社の決算日は3月31日です。年間の決算スケジュールは、第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)、第4四半期(1月~3月)と四半期ごとに決算を行っています。
主な事業
東京鐵鋼株式会社は鉄鋼事業を主要な事業としています。鉄鋼製品の製造・販売を行っており、構造用鋼材や鉄筋、形鋼などが主力製品となっています。建設業界向けが中心の顧客構成となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が585億68百万円、営業利益が73億65百万円となりました。売上高は前年同期比1.9%減少しましたが、製造コストの削減や原材料価格と製品価格の差であるスプレッドの改善により大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
最近3年間の売上高、営業利益、経常利益の推移を見ると、売上高は増減を繰り返しながら推移していますが、利益面では大幅な改善が見られます。2023年12月期第3四半期は特に業績が好調で、前年同期比で経常利益が149.1%も増加しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は714億45百万円となっています。前期末からは16億72百万円の増加です。
資産の部
流動資産は368億34百万円で、現金及び預金が132億21百万円と大きな割合を占めています。固定資産は346億10百万円で、有形固定資産が251億38百万円と最も大きな割合となっています。
負債の部
負債合計は213億7百万円で、前期末より23億16百万円減少しました。流動負債が135億15百万円、固定負債が77億91百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は501億38百万円と、前期末より39億88百万円増加しました。自己資本比率は70.1%と高水準を維持しています。
ROAとROE
自己資本利益率(ROE)は11.9%となっています。総資産経常利益率(ROA)は11.2%と、ともに高い水準を保っています。これは、収益力の高さと財務体質の健全性を示しています。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが102億31百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが37億20百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが35億80百万円のマイナスと、全体としては現金及び現金同等物が13億21百万円増加しています。
配当の支払額
2023年5月の期末配当は1株につき100円、10月の中間配当は1株につき50円と、年間で150円の高配当を実施しました。今後も安定的な配当を維持していく方針のようです。
今後の展望
東京鐵鋼株式会社は、引き続き製造コストの削減や業務の効率化に取り組み、収益性の向上を目指していきます。また、VRやDXの活用により生産性の向上にも期待しています。建設需要は当面堅調に推移すると見られており、同社の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
東京鐵鋼の2023年12月期第3四半期決算は、売上高は若干減少しましたが、利益面では大幅な改善が見られました。今後も製造コストの削減やデジタル化の推進により、収益力の向上が期待できそうです。高水準の自己資本比率と安定した配当も魅力的な要素です。同社の今後の業績に注目していきたいと思います。
東京鐵鋼株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東京鐵鋼株式会社は3月31日を決算日とする年間決算を行っています。配当は年2回、期末と中間で行われており、2023年度は年間150円と高水準の配当を実施しました。今後も安定した業績と配当が期待できる企業といえるでしょう。