今期の業績は好調!北越メタル株式会社の2023年4月~12月期の決算内容をお届けします。同社は建設資材などの鉄鋼製品を生産・販売する企業で、足元の堅調な業績が数値に表れています。
企業情報
企業名: 北越メタル株式会社
証券コード: E01260
決算期: 3月期
北越メタル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北越メタル株式会社は、3月31日が決算日となっています。年4回の四半期決算を行い、決算短信の開示は2月9日に予定されています。
主な事業
北越メタル株式会社は、建設現場で使用される鉄鋼製品の製造・販売が主な事業内容です。棒鋼・線材、形鋼、特殊鋼、土木・建築製品などを製造し、国内外の建設関連企業に供給しています。建設業界が好調な時期は同社にとっても業績拡大につながる重要な需要先といえます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計(2023年4月~12月)の売上高は24,086百万円と前年同期比で2.7%の増収となりました。一方で経常利益は616百万円と前年同期比31.3%の減益となりました。利益面では、建設需要の減少によって販売数量が減少したことに加え、原材料価格の上昇や電力料金高騰の影響が響いた結果となりました。
売上・利益の推移
最近の業績をみると、2022年3月期の売上高は31,041百万円、経常利益は880百万円でした。当第3四半期の業績は、この水準を下回る結果になっており、建設市場の低迷が同社の業績面で課題となっているようです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の連結貸借対照表では、資産合計が28,814百万円、負債合計が12,121百万円、純資産合計が16,692百万円となっています。前期末比で見ると、資産は852百万円増加、負債は576百万円増加、純資産は275百万円増加しています。
資産の部
資産の主な変動は、受取手形及び売掛金が787百万円増加したことや、有形固定資産が307百万円増加したことなどです。流動資産は前期末比592百万円増、固定資産は259百万円増加しています。
負債の部
負債の主な変動は、長期借入金が417百万円増加したことによるものです。固定負債は415百万円増加しました。
純資産の部
純資産の主な変動は、その他有価証券評価差額金が190百万円増加したことによるものです。自己資本比率は前期末の58.7%から57.9%に低下しました。
ROAとROE
2022年3月期のROAは3.1%、ROEは4.1%でした。当第3四半期時点での数値は開示されていませんが、利益水準の低下を受けて、これらの指標も低下傾向にあると考えられます。建設関連需要の回復が同社の収益性改善につながるものと期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期の連結キャッシュフロー計算書は開示されていないため、前期の数値をみると、営業CF+投資CF+財務CF=キャッシュ・アンド・キャッシュ・エクイバレントの増減額が+292百万円となっています。営業活動によるキャッシュ・インフロー、投資活動によるキャッシュ・アウトフロー、財務活動によるキャッシュ・アウトフローが適切にバランスしていることがわかります。
配当の支払額
北越メタル株式会社は、年2回の配当を実施しています。直近の2023年3月期の年間配当金は85円、直近の2023年9月期の中間配当金は30円でした。株主還元に努めている企業といえます。
今後の展望
今後の業績については、建設関連需要の回復に期待が寄せられています。そのためにも、原材料価格や電力料金の上昇分を製品価格に適切に転嫁していくことが重要です。また、生産性の向上やコスト削減にも取り組み、収益力の改善を目指す方針とのことです。中長期的には、鉄鋼分野での事業基盤の強化が期待されます。
編集部のまとめ
北越メタル株式会社は、建設資材の鉄鋼製品を主力に事業を展開する企業です。当期の業績は、建設需要の減少や原価高の影響などから減益となりましたが、中長期的には建設関連市場の回復に伴う収益性の改善が期待されます。企業の強みを活かした事業展開に注目していきたいと思います。
北越メタル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。配当は年2回実施しており、2023年3月期は年間85円の配当を実施しました。今後も株主還元に努める方針のようです。