山陽特殊製鋼株式会社の決算報告書を見てみると、2023年12月期の第3四半期決算で、業績が順調に推移したことが分かりました。
同社は、特殊鋼の製造・販売を主な事業としており、自動車やインフラ関連の需要に支えられている企業です。
企業情報
企業名: 山陽特殊製鋼株式会社
証券コード: E01243
決算期: 3月
山陽特殊製鋼株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
山陽特殊製鋼株式会社の決算期は3月期です。
第3四半期決算は2023年12月31日時点での業績となります。
主な事業
山陽特殊製鋼株式会社は、特殊鋼の製造と販売を主な事業としています。
自動車や産業機械、インフラ分野など、高品質な特殊鋼製品を提供しています。
また、鉄鋼事業のほかに、粉末事業や素形材事業、情報処理サービス事業なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の連結業績は、売上高2,689億62百万円、営業利益88億20百万円、経常利益90億77百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益63億15百万円となりました。
売上高は前年同期比で減少したものの、各利益指標は健闘しています。
売上・利益の推移
2023年12月期第3四半期の連結売上高は2,689億62百万円と、前年同期比で約254億29百万円減少しました。
一方で、営業利益は88億20百万円と前年同期比で減少したものの、引き続き高水準の利益を確保できています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は3,969億52百万円となっています。
負債合計は1,712億51百万円、純資産は2,257億1百万円となっており、堅固な財務基盤を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が279億33百万円、棚卸資産が1,176億52百万円となっています。
固定資産は1,681億92百万円と、安定した事業基盤を維持しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が334億34百万円、短期借入金が425億23百万円となっています。
有利子負債は全体として減少傾向にあり、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,029億83百万円となっています。
自己資本比率は56.3%と高水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
ROAとROE
ROAは2.3%、ROEは3.9%となっています。
中期的には5%程度の水準を目指すとしており、今後の収益性改善に期待が持てます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、
営業キャッシュ・フローが安定的に確保されており、投資活動や財務活動にも問題ないと考えられます。
配当の支払額
2023年12月期の中間配当は1株当たり35円が支払われました。
通期の配当予想は1株当たり80円となっています。
今後の展望
山陽特殊製鋼は、2025年中期経営計画において、グローバルな特殊鋼市場での企業価値向上を目指しています。
カーボンニュートラルの実現やDXの推進など、将来に向けた取り組みを強化していく方針です。
編集部のまとめ
山陽特殊製鋼株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、外部環境の悪化により売上高が前年同期を下回ったものの、各利益指標は健闘しています。
堅固な財務基盤と中期的な成長戦略に期待が持てそうです。
山陽特殊製鋼株式会社の決算日や配当についてまとめました。
山陽特殊製鋼株式会社の決算期は3月期で、2023年12月31日時点の第3四半期決算となります。
配当は中間配当が1株35円、通期では1株80円が見込まれています。
今後も安定した収益基盤の維持と企業価値の向上に期待が持てる企業だと言えるでしょう。