新日本電工株式会社の最新の四半期決算報告書が公開されました。収益は減少したものの、需要は堅調であり、今後の事業展開に期待が集まっています。同社は金属やエネルギー関連などの事業を手掛ける老舗企業で、この決算報告は注目に値するでしょう。
企業情報
企業名: 新日本電工株式会社
証券コード: 55630
決算期: 第125期 第1四半期(自 2024年1月1日 至 2024年3月31日)
新日本電工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新日本電工株式会社の第1四半期の決算日は2024年3月31日です。決算発表は2024年5月9日と報告されています。
主な事業
新日本電工株式会社は、主に合金鉄事業、機能材料事業、焼却灰資源化事業、アクアソリューション事業、電力事業の5つの柱を展開しています。鉄鋼やエネルギー関連、環境関連など多岐にわたる事業を行っている企業です。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は17,708百万円と前年同期比で16.3%減となりました。一方で、営業利益は827百万円、経常利益は18百万円と減益となりました。合金鉄事業での製品市況の下落によるマージン縮小の影響が見られました。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は78,390百万円から17,708百万円と減少傾向にあります。一方で、経常利益は491百万円から18百万円と大きく落ち込んでいます。収益性の低下が課題として浮上しています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は99,127百万円となり、前期末比で1,622百万円減少しました。負債合計は29,064百万円で、前期末比249百万円の減少となりました。純資産合計は70,063百万円と前期末比1,372百万円の減少となっています。
資産の部
流動資産は50,679百万円、固定資産は48,448百万円となり、全体として減少傾向にあります。受取手形及び売掛金の減少などが影響しています。
負債の部
短期借入金と長期借入金を合わせた有利子負債は19,056百万円となり、前期末比502百万円の増加となりました。
純資産の部
純資産合計は70,063百万円となり、前期末比で1,372百万円の減少となっています。利益剰余金の減少が主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前年同期の0.5%から0.0%に低下し、ROE(自己資本利益率)も前年同期の0.7%から-0.5%と大幅に悪化しています。需要減や製品市況の低迷が影響し、収益性が著しく低下したことがわかります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは1,018百万円の収入となりましたが、投資活動によるキャッシュフローは515百万円の支出となりました。また、財務活動によるキャッシュフローは1,010百万円の支出となっています。全体としてキャッシュ残高は減少傾向にあり、財務体質の強化が課題と言えるでしょう。
配当の支払額
当第1四半期の1株当たり配当額は6円となり、前年同期の9円から減少しています。利益が減少した影響を受けて配当も抑えられた模様です。株主還元の縮小は株主にとって気がかりな点でしょう。
今後の展望
新日本電工株式会社は、2030年の姿として事業の成長と収益力強化に取り組んでいきます。合金鉄事業では価格競争力の向上、機能材料事業では新製品開発や生産能力増強などに注力していく方針です。また、焼却灰資源化事業での事業統合など、収益基盤の拡大を図っていくと発表しています。
編集部のまとめ
新日本電工株式会社の今回の決算は、需要減や製品市況の低迷により大幅な減収減益となりました。収益性の改善が課題となっています。一方で、中長期的な成長戦略として事業の統合や能力増強に取り組んでおり、今後に期待がかかっています。株主還元面では配当の減額があり、投資家の懸念材料となっているものの、事業の先行きには前向きな姿勢が感じられます。
新日本電工株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新日本電工株式会社の第1四半期決算は2024年5月9日に発表されました。当期の1株当たり配当は6円と前年同期より減少しましたが、今後の事業展開に期待が高まっています。同社は金属やエネルギー、環境分野など幅広い事業領域を持つ老舗企業で、今後の業績動向に注目が集まるでしょう。