ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の2023年度第2四半期決算が発表されました。売上高が15.0%増加するなど、好調な業績が続いています。同社は、クラウド技術とデータ・AI活用によるDXソリューション事業を展開しており、企業のDX投資の増加を背景に、売上が伸長しているようです。また、人材の積極採用や新規事業開発への投資により、利益面では若干の減益となりましたが、順調に成長を続けているといえるでしょう。
企業情報
企業名: ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社
証券コード: 55780
決算期: 2023年9月1日から2024年8月31日
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日は8月31日です。第2四半期決算(2023年12月1日から2024年2月29日)の業績が今回発表されました。決算は年4回(第1・2・3・4四半期)行われています。
主な事業
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、クラウド技術とデータ・AI活用によるDXソリューション事業を展開しています。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するために、最新のクラウドサービスやAI技術を活用したサービスを提供しています。具体的には、業務のクラウド化やデータ分析、AIを活用したプロセス改善などのソリューションを手掛けています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が5,471,098千円(前年同期比15.0%増)と好調に推移しました。利益面では、営業利益217,723千円(前年同期比9.7%減)、経常利益222,665千円(同9.2%減)と若干の減益となりました。これは、人材の積極採用や新規事業開発への投資を行ったことが要因とのことです。ただし、売上総利益は1,363,755千円(同23.1%増)と大幅に増加しているため、収益性は改善されています。
売上・利益の推移
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも過去3年間継続的に増加してきています。特に、売上高は2021年9月期の4,755,789千円から、2022年9月期には10,162,068千円と大幅に伸びていることが分かりますね。同社のDXソリューション事業が順調に推移していることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は4,438,008千円となっています。前期末比30,591千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金が減少したことによるものです。一方、負債合計は2,612,962千円と前期末比106,924千円減少しています。純資産は1,825,045千円で、自己資本比率は41.1%となっています。
資産の部
流動資産は3,964,098千円と前期末比7,919千円増加しました。この中で、現金及び預金が204,355千円減少した一方で、売掛金及び契約資産が205,594千円増加しています。固定資産は473,910千円で、前期末比38,511千円減少しています。これはソフトウェアの減価償却によるものです。
負債の部
流動負債は2,612,962千円と前期末比106,924千円減少しました。主な要因は、法人税等の支払により未払法人税等が89,488千円減少したためです。固定負債は前期末に引き続きゼロとなっています。
純資産の部
純資産合計は1,825,045千円で、前期末比76,332千円増加しています。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により134,731千円増加した一方で、配当金の支払により65,458千円減少したことによるものです。
ROAとROE
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社のROAは3.0%、ROEは7.4%となっています。過去3年間を見ると、ROAは3%前後で推移しており、ROEも7%台を維持しています。これは同社の収益性が比較的高く、資本効率も良好であることを示しています。今後もDXソリューション事業の成長に伴い、収益力と資本効率が向上していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動により121,644千円の資金を使用しました。これは主に税金等の支払いによるものです。投資活動では24,407千円、財務活動では58,398千円の資金を使用しました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は2,180,886千円となっています。手元流動性は高い水準を維持しているといえるでしょう。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間において、ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は1株当たり20円の期末配当を実施しました。前期の年間配当金は1株当たり96.33円でしたので、今期も株主還元に力を入れていると言えます。今後も安定的な配当を行っていくことが期待されます。
今後の展望
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、DXソリューション事業のさらなる強化に取り組んでいきます。具体的には、AIを活用したサービスの開発や新規事業の立ち上げ、エンジニアの採用強化などを進めていく方針です。また、売上総利益率の向上にも注力し、高付加価値案件の獲得を目指しています。今後も、企業のDX投資需要の高まりを捉えて、着実な業績拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、クラウド技術とAI活用によるDXソリューション事業を展開する企業です。第2四半期の売上高が前年同期比15.0%増加するなど、順調に事業を拡大しています。一時的に利益率が低下したものの、収益性の高い案件の獲得やAI関連事業への投資により、中長期的には業績拡大が期待できるでしょう。同社の今後の成長に注目が集まりそうです。
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日は8月31日で、年4回の四半期決算を実施しています。直近の第2四半期決算では、売上高が15.0%増加し、利益面でも高い収益性を確保できているほか、1株当たり20円の期末配当を実施しました。今後も、DXソリューション事業の成長を背景に安定した業績と株主還元が期待されます。
