ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の直近の四半期決算報告を見てみると、売上高、利益ともに好調に推移していることがわかりました。DXソリューション事業を中心に順調にビジネスを展開していることが伺えます。特に売上高は前年同期比で11.9%増加し、売上総利益も18.6%増加と、大変良好な数字を残せています。未だ不透明な経済環境の中、同社ならではのサービスが評価されているのだと感じます。
企業情報
企業名: ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社
証券コード: 55780
決算期: 2024年8月期
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日は8月31日です。四半期決算は9月1日から11月30日、12月1日から2月末日、3月1日から5月31日、6月1日から8月31日の期間で行われています。
主な事業
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、クラウド技術とデータ・AI活用によるDXソリューション事業を展開しています。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するために、クラウドサービスの提供やAIを活用したシステム開発などを手掛けています。特に近年は生成AIの活用事例が増えつつあり、今後の事業拡大が期待されています。
今期の業績と利益率は？
当四半期の業績は売上高8,352,967千円(前年同期比11.9%増)、売上総利益2,117,633千円(前年同期比18.6%増)と非常に好調な数字を残しました。一方で、営業利益は286,389千円(前年同期比27.8%減)と減益となったものの、売上総利益率は25.4%と高い水準を維持できています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は2022年8月期は10,162,068千円、2023年8月期は7,462,058千円、当期は8,352,967千円と推移しています。利益面では経常利益は2022年8月期319,115千円、2023年8月期392,709千円、当期は294,188千円となっています。減益傾向にはありますが、依然として高い収益性を保っていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は4,483,047千円、負債は2,613,542千円、純資産は1,869,505千円となっています。前期末から資産は増加し、負債は減少しているため、自己資本比率も41.7%と良好な水準を維持できています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,245,073千円と大きなウェイトを占めています。一方で、売掛金及び契約資産も1,486,395千円と資産の中で重要な位置づけになっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が845,360千円、短期借入金が880,000千円となっています。資金調達については、主に短期借入金に依存している状況がうかがえます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が133,162千円、資本剰余金が233,266千円、利益剰余金が1,503,210千円となっており、健全な財務基盤を築いていると言えるでしょう。
ROAとROE
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社のROA(総資産当期純利益率)は3.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は9.5%となっています。前期と比べて減少傾向にありますが、依然として高い水準を維持しており、資産や自己資本を効率的に活用できていると評価できます。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは252,866千円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは206,073千円のマイナスとなっており、主に有形固定資産の取得や投資有価証券の取得等に支出が発生しています。財務活動では、配当金の支払により65,458千円のマイナスとなっています。全体として現金及び現金同等物は140,168千円減少しました。
配当の支払額
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、2023年11月に1株当たり20円の期末配当を実施しました。これにより、配当金の総額は65,458千円となりました。今後も、株主還元を意識しながら、業績に応じた配当を行っていくことが期待されます。
今後の展望
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社は、DXソリューション事業の更なる拡大に注力していく方針です。生成AIをはじめとするAI技術の活用を一層推進し、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援していきます。また、人的資本への投資も積極的に行っていくとのことで、優秀なエンジニアの採用や育成にも力を入れていく予定です。こうした取り組みにより、中長期的な成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算は、売上高、利益ともに好調に推移しました。特に、売上高、売上総利益ともに二桁増加と、同社のサービスが企業のDX化ニーズに合致していることが伺えます。一方で、積極的な先行投資により一時的に減益となりましたが、高い収益性と財務基盤を維持しています。今後も生成AIを含むAI技術の活用に注力し、顧客企業のデジタル化を支援していくことで、さらなる成長が期待できそうです。
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ＡＲアドバンストテクノロジ株式会社の決算日は8月31日で、四半期決算は9月から11月、12月から2月、3月から5月、6月から8月の期間で行われています。また、同社は2023年11月に1株当たり20円の期末配当を実施し、総額で65,458千円の配当を行いました。今後も、株主還元を意識した配当政策を継続していくことが期待されます。
