株式会社グリッドは、電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3つの事業分野に注力している先進AIテクノロジー企業です。2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場し、業績の好調さから注目を集めています。
企業情報
企業名: 株式会社グリッド
証券コード: 55820
決算期: 6月
株式会社グリッドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
6月末が決算日で、5月中旬に有価証券報告書、8月中旬に第1四半期報告書、11月中旬に第2四半期報告書、そして2月中旬に第3四半期報告書の提出が行われています。
主な事業
株式会社グリッドは、AI技術を活用し、電力・エネルギー分野、物流・サプライチェーン分野、都市交通・スマートシティ分野において、需要予測や最適化など革新的なソリューションを提供しています。特に、複雑で不確実性の高い環境下でも最適な計画を短時間で提供できるのが同社の強みです。これにより、顧客企業のエネルギー消費量削減やサービス品質の向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の売上高は1,050百万円と前年同期比3.1%増加しました。一方で営業利益は103百万円と54.1%減少しています。これは人件費の増加などによるものです。利益率としては、営業利益率は9.9%となり、経常利益率は7.9%となっています。
売上・利益の推移
過去3期の売上高は1,019百万円、1,353百万円、1,050百万円と推移しています。利益面では、経常利益が225百万円、255百万円、83百万円と変動しています。特に当期は人材投資を積極的に行っているためコストが増加し利益率が低下しています。ただし、この投資による成果が今後の業績拡大につながることが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社グリッドは四半期連結財務諸表を作成していないため、四半期貸借対照表について個別ベースで分析を行います。
資産の部
3,692百万円の総資産を有しています。内訳として、3,394百万円の流動資産と298百万円の固定資産で構成されています。流動資産の大半は2,684百万円の現金及び預金が占めています。
負債の部
負債合計は394百万円となっています。短期借入金が68百万円、長期借入金が19百万円となっています。
純資産の部
純資産は3,297百万円と、総資産の89.3%を占めています。株式上場に伴う公募増資で資本金と資本剰余金が大幅に増加しています。
ROAとROE
ROAは前事業年度6.6%から当第3四半期2.3%まで低下しています。一方、ROEは前事業年度6.0%から当第3四半期2.0%まで低下しています。これは、利益が減少したことと、株式上場に伴う資本の増加により自己資本が大幅に増加したためです。将来的には、この投資が効果を発揮し、ROA、ROEの改善が期待できます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細な分析は行えませんが、2,684百万円の現金及び預金残高から、経営活動の健全性が窺えます。
配当の支払額
株式会社グリッドは、過去3期とも配当を実施していません。成長段階にあるため、内部留保の活用により事業拡大に注力していると考えられます。
今後の展望
株式会社グリッドは、2023年7月の東京証券取引所グロース市場への上場を機に、さらなる成長を目指しています。これまで蓄積してきたAI技術を、電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの各分野で活かし、顧客企業の課題解決に貢献していく方針です。今後の業績拡大に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社グリッドは、創業以来AI技術を活用した革新的なソリューションを提供し、確実に業績を伸ばしてきた企業です。2023年7月の東京証券取引所グロース市場への上場は、その実力を広く社会に示す機会となりました。今後は、さらなる事業拡大と収益力の向上が期待されます。顧客企業のニーズに応える同社のサービスに今後の動向に注目が集まるでしょう。
株式会社グリッドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社グリッドの決算日は6月末で、第3四半期報告書は2月中旬に提出されています。過去3期は配当を実施していませんが、事業拡大に注力しているため内部留保の活用で成長を目指しているものと考えられます。今後の業績拡大に期待が高まっています。