今期の株式会社Laboro.AIの決算内容を分析しましたのでご紹介します。同社は人工知能(AI)ソリューションを提供する企業で、売上高は順調に拡大しています。第2四半期の業績は、売上高が7億1千万円と前年同期比11.8%増となり、さらなる成長を遂げました。利益面でも4千5百万円の四半期純利益を計上するなど、堅調な経営成績を維持しています。今後も積極的なDX投資に対応し、AI技術を活用したサービスの拡充を目指しています。期待の企業です。
企業情報
企業名: 株式会社Laboro.AI
証券コード: E38755
決算期: 9月
株式会社Laboro.AIの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Laboro.AIの決算は9月期で、毎年5月に第2四半期決算を発表しています。今回の決算は2024年5月13日に発表されたものです。
主な事業
株式会社Laboro.AIは、人工知能(AI)を活用したソリューションの提供を主な事業としています。各業界の企業とのコラボレーションを通じて、企業や産業、社会の長期的・本質的な構造転換に貢献することを目指しています。特に、大規模言語モデルの技術革新を背景に、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)投資需要が高まる中、同社のAIソリューションが注目されています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高7億1千3百万円と前年同期比11.8%の増収となりました。営業利益は6千7百万円、経常利益は6千7百万円、四半期純利益は4千5百万円を計上するなど、高い収益性を維持しています。売上総利益率は66.4%と引き続き健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
Laboro.AIの売上高は、前期の6億3千7百万円から当期2四半期までで7億1千3百万円へと順調に増加しています。利益面では、前期の1億1千6百万円の経常利益から当期2四半期での6千7百万円と若干減少していますが、全体としては安定した業績を維持しています。今後も積極的なDX投資需要を取り込み、さらなる成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
Laboro.AIの2024年3月末の貸借対照表を見ると、総資産は24億7千9百万円となっています。主な資産は、現金及び預金の19億7千万円や売掛金及び契約資産の4億1千7百万円です。一方、負債は1億8千4百万円と非常に少なく、自己資本比率は92.5%と財務体質は極めて良好です。
資産の部
Laboro.AIの資産の大部分を占めるのは現金及び預金の19億7千万円です。これは積極的な事業展開や研究開発投資に備えた手持ち資金と考えられます。また、売掛金及び契約資産が4億1千7百万円と、売上債権も健全に管理されています。
負債の部
Laboro.AIの負債は合計で1億8千4百万円と非常に少額です。流動負債の未払金3千万円や未払法人税等2千8百万円などが主な内訳です。負債が抑えられているため、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
Laboro.AIの純資産は22億9千5百万円と非常に強固です。資本金は10億5百万円、利益剰余金は2億9千4百万円と順調に積み上がっています。自己資本比率は92.5%と極めて高い水準を維持しています。
ROAとROE
Laboro.AIのROA(総資産利益率)は、前期の4.1%から当期2四半期では2.9%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、前期の5.2%から当期2四半期で4.0%と減少しています。これは、積極的な先行投資に伴う利益率の一時的な低下が要因と考えられます。今後、さらなる業績拡大により、ROA、ROEともに改善されることが期待されます。
キャッシュフロー
Laboro.AIのキャッシュ・フローは健全に推移しています。当期2四半期の営業CF は3千万円の収入となり、前年同期の17百万円の支出から大幅に改善しました。一方、投資CF は5百万円の支出、財務CF は1百万円の収入となっています。全体としてキャッシュ残高は19億7千万円と手元流動性も十分に確保されています。
配当の支払額
Laboro.AIは現時点では配当を実施していません。成長過程にある同社は、積極的な事業投資や研究開発に資金を充当することで、企業価値の向上を図っているものと考えられます。今後、収益基盤が一層強化されれば、株主還元策の検討も期待できるでしょう。
今後の展望
Laboro.AIは、AIソリューション市場で高い成長性が期待される企業です。ChatGPTなどの大規模言語モデルの技術革新を背景に、企業のDX投資需要は今後も高まると見られます。Laboro.AIはこうした需要を取り込むべく、積極的な人材採用や研究開発投資を行っています。今後も持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
Laboro.AIは、AIソリューション分野で高い成長性を示している企業です。売上高、利益ともに順調に拡大しており、手元流動性も豊富で財務体質は極めて健全です。今後も大規模言語モデルの技術進化を取り込み、DX需要の取り込みを加速することで、さらなる業績拡大が期待できます。同社の今後の動向に注目が集まるでしょう。
株式会社Laboro.AIの決算日や配当についてまとめました。
Laboro.AIの決算日は9月期で、第2四半期決算は毎年5月に発表されています。一方、同社は現時点では配当を実施していませんが、今後の事業拡大に合わせて、株主還元策の検討も期待されます。Laboro.AIは今後の成長が期待される企業として、投資家の注目を集めています。