虹技株式会社の決算内容をお知らせしますね。当社は鉄鋼鋳物を中心とした産業機器の製造販売をしている上場企業です。今期の決算は、売上高・利益ともに好調な結果となりましたので、読者の皆様に簡単にご紹介したいと思います。
企業情報
企業名: 虹技株式会社
証券コード: 56030
決算期: 2023年3月期
虹技株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
虹技株式会社は3月期決算を行っており、今回の決算は2023年3月期第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の結果です。毎年6月に期末決算、11月と2月に四半期決算を発表しています。
主な事業
虹技株式会社は、鉄鋼鋳物を中心とした産業機器の製造・販売を行っています。「Casting Field」、「Environment Field・環境エンジニアリング」、「Environment Field・機能材料」の3つの事業を展開しています。鉄鋳物の製造技術を基に、環境・省エネ関連の設備や製品の開発、販売も行っています。また、アルミニウムやメタルファイバーなど多彩な素材の加工技術も持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の 売上高は193億48百万円、営業利益は5億68百万円、経常利益は4億91百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億86百万円と、前年同期比で売上高は1.2%減少しましたが、各利益指標は増加しました。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、売上高は2022年3月期が266億26百万円、2023年3月期第3四半期が193億48百万円と安定して推移しています。一方で、利益面では2022年3月期の経常利益が11億52百万円、2023年3月期第3四半期が4億91百万円と変動がありますが、概ね良好な業績水準を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表は、総資産342億83百万円、負債合計178億63百万円、純資産164億20百万円となっています。前期末と比べ純資産が増加しており、自己資本比率も38.0%と健全な財務状況を維持できています。
資産の部
流動資産は212億75百万円で前期末比12億65百万円増加しました。固定資産は130億7百万円で前期末比5億59百万円増加しています。主な内訳は、現金及び預金の増加、投資有価証券の増加などです。
負債の部
流動負債は134億73百万円で前期末比11億45百万円減少しました。固定負債は43億89百万円で前期末比15億86百万円増加しています。主な内訳は、支払手形及び買掛金の減少、長期借入金の増加などです。
純資産の部
純資産合計は164億20百万円で前期末比13億83百万円増加し、自己資本比率は38.0%となりました。利益剰余金の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前期の3.6%から当期が1.4%に低下しましたが、ROE(自己資本利益率)は前期の7.0%から当期が2.4%と増加しています。これは、利益率の悪化よりも自己資本の増加が大きかったためと考えられます。今後は収益性の改善にも注力する必要がありそうです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが5億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが4億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが2億円の収入となりました。全体として6億円の増加となっています。
配当の支払額
当期の配当は、1株当たり35円の配当を実施しており、前期より25円増加しています。配当性向は約30%となっています。今後も安定的な配当を維持する方針のようです。
今後の展望
虹技株式会社は今後も脱炭素社会への対応、デジタル化の推進、人材育成に注力していく方針です。鉄鋳物の需要が引き続き堅調な一方、アルミニウム事業の強化にも取り組んでいくと言及しています。また、2024年1月にはアルミニウム鋳造専門メーカーの子会社化も決まっており、さらなる事業拡大が期待されます。
編集部のまとめ
虹技株式会社は、鋳物製造を中心事業とする老舗企業ですが、時代の変化に柔軟に対応しながら、環境・省エネ分野への事業展開も図っています。今期の業績は好調で、財務面でも健全性が高い状況です。今後は脱炭素・DX・人材育成に注力し、アルミ事業の強化にも取り組む方針です。先行きは不透明な部分もありますが、安定した収益基盤と柔軟な事業展開が期待できる企業と評価できそうです。
虹技株式会社の決算日や配当についてまとめました。
虹技株式会社は3月期決算を行っており、毎年6月に期末決算、11月と2月に四半期決算を発表しています。配当は、2023年3月期は1株当たり35円と前期より25円増加しており、今後も安定的な配当を維持する方針のようです。