中央可鍛工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。同社は自動車部品や金属家具などの製造を手掛ける企業で、堅調な業績を維持しています。売上高は256億3百万円と前年同期比で2.9%増加し、経常利益も10億47百万円と188.7%の大幅増益となりました。
企業情報
企業名: 中央可鍛工業株式会社
証券コード: 56070
決算期: 3月決算
中央可鍛工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中央可鍛工業株式会社は3月決算を行っています。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。
主な事業
中央可鍛工業株式会社は自動車用部品の製造を主力事業としています。また、金属家具の製造にも注力しています。自動車部品では、乗用車向けの機能性や安全性の高い鍛造部品の供給を行っています。金属家具事業では、オフィスや医療機関向けの製品の開発・販売を手掛けています。2023年12月期第3四半期では、自動車部品の販売が好調に推移しており、顧客拡大にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高256億3百万円、経常利益10億47百万円となりました。前年同期と比較して売上高は2.9%の増加、経常利益は188.7%の大幅な増加となっています。主力の可鍛事業の売上高が3.1%増加し、収益性の改善にもつながりました。
売上・利益の推移
中央可鍛工業株式会社の過去3年間の業績推移を見ると、2023年3月期の売上高は335億22百万円、2022年3月期の売上高は248億59百万円でした。直近期の2023年12月期第3四半期では256億3百万円と、前年同期から2.9%の増収となっています。利益面では、2023年12月期第3四半期の経常利益が10億47百万円と大幅に伸長しています。主力の可鍛事業の増収、原価低減などが寄与しました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は405億43百万円で、前連結会計年度末から14億42百万円増加しています。主な要因は現金及び預金の増加、関係会社出資金の増加などです。負債は136億92百万円と前連結会計年度末から9億9百万円減少しています。純資産は268億51百万円と前連結会計年度末から23億52百万円増加しており、自己資本比率は64.9%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が43億77百万円と増加したほか、関係会社出資金が82億72百万円と増加しています。固定資産全体では261億77百万円と前連結会計年度末から15億58百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が49億74百万円、電子記録債務が23億16百万円となっています。また、長期借入金は28億33百万円と前連結会計年度末から減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が191億81百万円と増加したほか、その他有価証券評価差額金が16億39百万円と増加しています。自己資本比率は64.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
中央可鍛工業株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)は、ともに改善傾向にあります。2023年12月期第3四半期のROAは2.6%、ROEは4.1%となっています。前年同期と比べて大幅に上昇しており、経常利益の増加や自己資本の充実により収益性が高まっていることがわかります。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは17億33百万円の収入となっています。投資活動によるキャッシュ・フローは10億62百万円の支出で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4億46百万円の支出となっています。全体としては現金及び現金同等物が9億9百万円増加しており、財務基盤が強化されています。
配当の支払額
中央可鍛工業株式会社は、株主還元策として連結業績に応じた配当を実施しています。2023年12月期中間配当は1株当たり6円の配当を行っています。過去3年間の年間配当金は12円が継続しており、株主への利益還元も着実に行われています。
今後の展望
中央可鍛工業株式会社は、自動車部品事業を中心に収益力と企業価値の向上に取り組んでいます。自動車業界の生産回復に伴い、同社の主力製品である乗用車用鍛造部品の需要は回復基調にあります。さらなる生産性の向上と新製品開発にも注力し、収益拡大を目指します。また、金属家具事業でも新規顧客の開拓を図るなど、グループ全体での事業成長に期待が高まっています。
編集部のまとめ
中央可鍛工業株式会社は、自動車向け鍛造部品の販売が好調に推移し、2023年12月期第3四半期は増収増益となりました。利益率の改善や財務体質の強化も進んでおり、株主還元の面でも配当の継続など、株主に対する利益還元も行っています。今後も生産性の向上と新製品開発に注力し、更なる企業価値向上が期待されます。
中央可鍛工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中央可鍛工業株式会社は、3月決算を行っており、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。配当については、2023年12月期中間配当が1株当たり6円と、過去3年間の年間配当金12円を維持しており、株主への利益還元も着実に実施しています。