ナイル株式会社の2024年第1四半期決算は注目のポイントが盛りだくさんです。売上高は1,323,208千円と好調に推移し、ホリゾンタルDX事業とともに自動車産業DX事業も着実に成長を続けています。ただし、経常損失139,273千円、四半期純損失139,933千円と赤字となっています。これは自動車メーカーの品質不正問題の影響があったものの、既存顧客の月額収益が順調に積み上がっていることから、今後の回復が期待されます。企業情報、決算の詳細、今後の展望などをご紹介します。
企業情報
企業名: ナイル株式会社
証券コード: 56180
決算期: 2024年12月期
ナイル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ナイル株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は2024年5月14日に行われました。定時株主総会は決算発表後の2024年6月に開催される予定です。
主な事業
ナイル株式会社は「幸せを、後世に。」をミッションに掲げ、DXやマーケティングの技術・ノウハウを活かした「ホリゾンタルDX事業」と「自動車産業DX事業」を展開しています。前者は顧客企業へのコンサルティングサービスや情報メディア運営、後者は個人向けの新車・中古車のサブスクリプションサービスなどを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高1,323,208千円と前年同期比で増収となりました。一方で、経常損失139,273千円、四半期純損失139,933千円と赤字となっています。これは自動車メーカーの品質不正問題の影響を受けたものの、既存顧客の月額収益が順調に積み上がっています。今後の回復が期待されます。
売上・利益の推移
ホリゾンタルDX事業は696,749千円の売上を計上し、セグメント利益は200,604千円となりました。自動車産業DX事業は626,459千円の売上となったものの、241,687千円のセグメント損失と赤字になっています。全体の営業損失は132,806千円となりました。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期末の資産合計は2,828,265千円で、前事業年度末に比べて329,878千円減少しました。流動資産は2,570,923千円で、現金及び預金が637,392千円減少したものの、商品が142,318千円増加しています。固定資産は257,342千円で、42,593千円増加しました。
負債の部
負債合計は1,675,112千円で、前事業年度末に比べて190,958千円減少しました。流動負債は900,292千円で、未払法人税等が28,689千円減少しました。固定負債は774,820千円で、長期借入金が68,625千円減少しています。
純資産の部
純資産合計は1,153,153千円で、前事業年度末に比べて138,920千円減少しました。これは主に四半期純損失の計上により利益剰余金が139,933千円減少したことによるものです。自己資本比率は40.4%となっています。
ROAとROE
ROAは当第1四半期で-4.9%と前年同期比で低下しました。これは営業損失の計上による影響です。ROEは-11.4%と低い水準となっています。今後の業績回復により、これらの指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが-155,559千円と大幅なマイナスとなりました。これは主に税金等の支払いによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは-11,833千円、財務活動によるキャッシュ・フローは-470,000千円となっています。現金及び預金の期末残高は1,500,930千円となりました。
配当の支払額
ナイル株式会社は当期に配当を支払っていません。成長投資に注力するため、配当は見送られています。今後の業績動向を踏まえ、株主還元策の検討が期待されます。
今後の展望
ナイル株式会社は「日本を変革する矢」というビジョンの下、DXとマーケティングの強みを活かした事業を展開しています。当第1四半期の業績は赤字となったものの、既存顧客の月額収益が順調に積み上がるなど、今後の事業回復が期待されます。また、新しい画期的な事業の創出にも注力しており、中長期的な成長が見込まれています。
編集部のまとめ
ナイル株式会社の2024年第1四半期決算は、売上高は好調に推移したものの、自動車メーカーの品質不正問題の影響などから経常損失や四半期純損失を計上する結果となりました。ただし、既存顧客の月額収益の積み上がりなどから、今後の業績回復が期待されます。また、DXとマーケティングの強みを活かし、中長期的な成長に向けた取り組みにも注目が集まります。
ナイル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ナイル株式会社の決算日は12月31日で、2024年5月14日に2024年第1四半期の決算を発表しました。また、当期は配当を行っていません。今後の業績動向を踏まえ、株主還元策の検討が期待されます。