株式会社ヒューマンテクノロジーズの決算報告は注目の的となっています。2023年12月31日を決算期とした同社の四半期報告書によると、売上高3,667,743千円、経常利益378,460千円と、好調な業績を収めています。
企業情報
企業名: 株式会社ヒューマンテクノロジーズ
証券コード: 56210
決算期: 2023年3月期
株式会社ヒューマンテクノロジーズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヒューマンテクノロジーズは3月末を決算期としており、通期決算の発表時期は5月中旬頃、四半期決算の発表は2月、5月、8月、11月の中旬頃に行われます。
主な事業
株式会社ヒューマンテクノロジーズは、勤怠管理SaaSの提供を中心とした事業を展開しています。2019年の「働き方改革関連法」の施行を受け、企業のニーズが高まっている勤怠管理の自動化に注力しており、同社のフラッグシップ製品「KOT SaaS」は、多くの企業に利用されています。今後は「給与計算の自動化」の実現を目指し、サービスの拡充を図る予定です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,667,743千円、経常利益378,460千円と順調な業績を収めています。利益率も10.3%と高水準を維持しており、同社の収益性の高さが窺えます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2022年3月期2,980,628千円から2023年3月期12.5%増の3,985,050千円へと順調に増加しています。利益面でも、経常利益は2022年3月期237,608千円から2023年3月期59.3%増の378,460千円と大幅な増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の財政状態は健全で、2023年12月末の総資産は3,985,050千円と前期末比1,004,422千円増加しています。資産の増加は主に現金及び預金の増加が寄与しており、財務体質の改善が進んでいることがわかります。
資産の部
流動資産は3,463,445千円と前期末比870,922千円増加しました。これは主に現金及び預金が758,922千円増加したことによるものです。固定資産は521,605千円と前期末比133,500千円増加しました。
負債の部
負債合計は764,496千円と前期末比281,534千円減少しています。短期借入金が180,000千円減少したことなどが主な要因です。
純資産の部
純資産は3,220,553千円と前期末比1,285,957千円増加しました。これは主に、上場に伴う資本金563,040千円、資本剰余金563,040千円の増加によるものです。
ROAとROE
ROAは5.6%、ROEは7.0%となっており、ともに前期から改善傾向にあります。これは、営業利益や経常利益の増加により収益性が向上していることが要因です。今後も事業の拡大に伴い、両指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは456,385千円の収入となっています。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは178,472千円の支出で、主にソフトウェア仮勘定の増加によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは480,009千円の収入となっており、主に株式の発行による収入が寄与しています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間において、71,307千円の配当を実施しています。1株当たり配当額は2,641円となっています。今後も安定配当の継続が期待されます。
今後の展望
同社は、「オペレーションから解放し、創造的業務への後押し」をミッションに掲げ、勤怠管理を中心に「給与計算の自動化」の実現を目指しています。新規顧客の順調な獲得により、主力の「KOT SaaS」サービスの売上も伸びており、今後も事業拡大が期待されます。また、2024年4月に実施される「働き方改革関連法」の適用猶予事業に対する時間外上限規制の適用開始によって、企業の勤怠管理ニーズはさらに高まると予想されています。
編集部のまとめ
株式会社ヒューマンテクノロジーズの決算は、売上高や利益の大幅な増加により、非常に好調な業績を収めています。事業の成長力と収益性の高さが際立っており、今後の企業価値向上が期待できそうです。また、手厚い配当政策や健全な財務体質も特徴といえます。同社の決算内容は、株式投資を検討する投資家にとって、非常に魅力的なポイントが多いと言えるでしょう。
株式会社ヒューマンテクノロジーズの決算日や配当についてまとめました。
同社は3月末を決算期としており、年4回の四半期決算を発表しています。また、当期は1株当たり2,641円の配当を実施しました。今後も事業拡大に伴う業績の向上と、安定配当の継続が期待されます。