神鋼鋼線工業株式会社の決算報告を読んでみましょう。この企業は主に特殊鋼線や鋼索、エンジニアリング関連の製品を製造販売しています。今期の業績は、売上高が前年同期比926百万円増加の24,097百万円、経常利益は39百万円減少の889百万円となりました。資産は42,333百万円、負債は20,145百万円、純資産は22,188百万円と、安定した財務体質を維持しています。今後も高付加価値製品の販売拡大や徹底したコスト削減に努め、さらなる業績向上を目指していきます。
企業情報
企業名: 神鋼鋼線工業株式会社
証券コード: 56600
決算期: 2024年3月期
神鋼鋼線工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
神鋼鋼線工業株式会社は3月決算企業で、2023年4月1日から2024年3月31日までの決算期間の第3四半期決算(2023年10月1日~12月31日)の報告書を発表しました。
主な事業
神鋼鋼線工業株式会社は、特殊鋼線、鋼索、エンジニアリング関連製品の製造・販売を主な事業としています。特殊鋼線では、プレストレストコンクリート(PC)用鋼線や自動車のばね用鋼線などを製造しています。また、鋼索事業では、ケーブルや吊り索など建設やクレーン向けの鋼索製品を手掛けています。さらに、エンジニアリング事業では、橋梁や建築物の補修・補強工事なども行っています。
今期の業績と利益率は?
この第3四半期の業績は、売上高が前年同期比926百万円増加の24,097百万円となりました。一方で、経常利益は39百万円減益の889百万円となりました。利益率は営業利益率3.5%、経常利益率3.7%と、堅調な収益力を維持しています。
売上・利益の推移
売上高は堅調に推移しており、過去3年間で31,280百万円から24,097百万円と増加傾向にあります。一方で、経常利益は1,044百万円から889百万円と減少傾向にありますが、引き続き高い収益性を保っています。
四半期連結貸借対照表について
神鋼鋼線工業株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が42,333百万円、負債が20,145百万円、純資産が22,188百万円となっています。財務体質は健全で、自己資本比率は52.4%と高い水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が23,229百万円と前期末から304百万円増加しています。特に商品及び製品が531百万円増加しています。固定資産は19,104百万円と前期末から22百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が9,594百万円と前期末から2,242百万円減少しています。特に短期借入金が550百万円、1年内償還予定の社債が900百万円減少しています。一方で、固定負債が10,551百万円と2,095百万円増加しており、長期借入金が1,883百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が4,573百万円と前期末から453百万円増加しており、自己資本比率が52.4%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは2.0%、ROEは3.4%と、一定の収益性を確保しています。ただし、前期と比べるとROA、ROEともに低下傾向にあるため、今後の収益力向上に向けた施策に期待が高まります。
キャッシュフロー
当第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、前期では営業キャッシュ・フローが1,533百万円の収入、投資キャッシュ・フローが353百万円の支出、財務キャッシュ・フローが948百万円の支出となっています。このようにキャッシュ・フローも健全に推移していると考えられます。
配当の支払額
第2四半期末の配当金は1株当たり25円、期末の配当金は1株当たり25円の年間配当50円を予定しています。配当性向は35.8%となっています。
今後の展望
神鋼鋼線工業株式会社は、引き続き高付加価値製品の販売拡大やコスト削減に取り組み、業績の向上を目指していきます。また、老朽化に伴う補修・補強工事の増加やインフラ需要の拡大などを背景に、今後も成長が期待できる分野もあると考えられます。今後の同社の更なる飛躍に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
神鋼鋼線工業株式会社は、特殊鋼線や鋼索、エンジニアリング関連製品の製造・販売を主力事業としています。今期の業績は増収となったものの、利益は減益になったものの、高い収益性と健全な財務体質を維持しています。今後は高付加価値製品の販売拡大やコスト削減などに取り組み、さらなる業績改善が期待できそうです。
神鋼鋼線工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
神鋼鋼線工業は3月決算の企業で、今回は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の業績を発表しました。配当は中間配当が1株当たり25円、期末配当も同額を予定しており、年間で1株当たり50円の配当を行う予定です。同社の業績と財務体質は引き続き健全に推移しており、今後の成長にも期待が高まります。